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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309228358
感想・レビュー・書評
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アフガニスタンはなぜ戦争に巻き込まれてばかりいるのだろう。シャーロック・ホームズの時代にはイギリスに攻め込まれ(ワトソン博士は「アフガン帰りの軍医」)、近くはソ連が侵攻し、ソ連が撤退したあとは内戦を経てタリバンが台頭、そのタリバンもアメリカ軍に駆逐され、アメリカ軍が撤退したあとはあっという間にタリバンが巻き返した。
アフガニスタンには大国が欲しがる石油などの資源があるのだろうか? あるいは地政学上の重要拠点なのだろうか?
そう思ってアフガニスタンンの歴史を概観してみようと思ったのだが、明確な答えはみつからない。近世は政情不安定で、長く安定した統治を行った政府がないようだ。
本書は教科書的な書き方で、どの政府が良かった悪かった、みたいな筆者の見解は延べられていない。「カブール・ノート」を読んだときにも思ったが、タリバンに対する見方が少し変わった。内戦に痛めつけられたアフガンの人たちの、もうたくさんだ、という民意の受け皿にタリバンがなった、ということなのだろうか? タリバンのイスラム原理主義なものの考え方は、異教徒(無教徒?)のぼくには理解できないけれど、アフガニスタンの人たちはどう思っているのだろう? タリバンの政権は安定するのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語で読めるアフガニスタン史のうちでも良質のものであると考えられる。
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