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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309228525
感想・レビュー・書評
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某アニメにも登場し、無敗の剣とも言われた新選組斎藤一。永倉新八と明治を生き残ったその一生を追ったもの。物静かな人だったらしく局面で何を思っていたかは推測でしかないが、永倉新八の語りを軸に置く文献を元にした本作からはやはり義のイメージが強かった。
142冊目読了。
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まずタイトルで目を引くのは「四番隊」の部分。一般的に斎藤一は三番隊組頭とされることがほとんどだけれど、著者はこれを西村兼文の『新撰組始末記』のみの記述による不確かな情報とし、むしろそれ以前の行軍録による序列をもとに、斎藤一は四番隊の組頭だったとしている。
なるほど、確かに正確にはその可能性のほうが高いんだろうなと思いつつ、なんだかやっぱり三番隊のほうがしっくりきてしまう(苦笑)同じく「試衛館」についても、正式には「試衛場」だったとされているけれど、これもやっぱ試衛館のほうになじみすぎて、今更正確さとかどうでもよいような気持ち(こら)
まあそんな感じでいくつか新説もありつつ、斎藤一についてのおさらいができる1冊になっているのだけれど、どうも痒いところに手が届いてない気がするのは、結局まだまだ謎の部分が多いということか。(斗南時代の奥さんの件とかね)
興味深かったのは、明治32年、報知新聞で幕末維新について取材していた記者に、時尾さんが語ったという談話。といっても夫の斎藤一の話ではなく、会津籠城戦のときの女性たちのエピソードなのだけど、とても貴重な語りだと思いました。
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