縄文語への道: 古代地名をたどって

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309228754

感想・レビュー・書評

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  • 文字が存在しなかった縄文時代の言葉を脈々と現代まで伝えているのは地名である。まずそのアプローチに関心を抱き、本書を手に取った。
    章立てとしてはシンプルで、主に3つの言葉が縄文時代には存在していたことを明らかにしていきながら、地名との関連性や時代に於ける変遷を考察している。調査の過程を紹介する筆者の紀行文だけでも十分に楽しめる。なにより興味深かったのが調査方法だ。人類学、考古学、自然科学などを織り交ぜた手法で論の確実性を高めていて、思考の柔軟さに何度も唸った。
    古代の調査であるため、本書の主張すべてが間違いないというには証拠が不十分だが、ひとつの有力な説として考慮するには問題なく感じた。

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著者プロフィール

1944年生まれ。民俗研究家。 著書に『サンカの真実 三角寛の虚構』『葬儀の民俗学』『新・忘れられた日本人』『サンカの起源』『猿まわし 被差別の民俗学』など。

「2023年 『漂泊民の居場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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