わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 289
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309291871

感想・レビュー・書評

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  • この作品、実はまだ観てはいない…。でも#高野文子 さんの名前を見つけて、反射的に買ってしまった次第。読んだら、早く作品を見なくちゃ!という気持ち。

    なにしろ、高野文子さんのキャラクター原案や総作画監督・小島崇史さんの丁寧なキャラクター設定、高野文子さんと監督#山田尚子 さんのコメントが、見応え&読み応えあって、楽しいのだ。
    さらに、高野さんと山田さんの対談なんて、高野文子ファンとしては涎が出る。じっくり読み込んで、作品を見たら、高野文子さんの目線を感じられそう。
    そして美術設定やイメージボードがまた、丁寧で美しくて、じっくり見てしまう。
    よし、準備万端。見始めます。
    多分、これ、古川日出男訳の原作も読みたくなるパターン。

  • 絵に愛嬌があって可愛い。対談での、コロナ禍のため、インターネットで資料を探して描いていた、という高野さんの言葉には驚いた。  

  • 高野文子先生のキャラクターデザイン画がとにかく素敵です。これが見たかったんですー!キャラクターデザインへの先生のコメントもひとつひとつ載っていて贅沢で満足。これらの高野先生の絵を「これは宝です」と表現する山田監督の気持ち、分かる!ってなりました。山田監督と高野先生のインタビューや、美しい背景の設定画まで載っていて読み応えあり。良い本です。

  • アニメも見終わった。
    高野文子先生原案のキャラクター達がどう成立していったか、また、監督山田尚子氏の作品への心の砕き方といい、その全てがきれいに切なく映像になっていったかが滲みた。

  • 素晴らしかった……!
    普段あまりアニメ見ないけど、平家物語は引き込まれた。その素晴らしい作品の裏側を知れた。
    監督、こんなに面白くてチャーミングな方なのか!カッコつけずに、純粋に楽しんでおられるのがすごく伝わってきた。あと、周りの方を本気で尊敬していらっしゃるのがビシビシ伝わってきた。相手も、そんな風に言ってもらえるなら、と頑張りたくなるんだろうなあ!
    高野さんも謙虚で素晴らしい方だな……。るきさん以外の作品も読みたくなった!
    登場人物みんな生き生きと個性的で、みんな大好きだった。でも相関が頭の中でごちゃついて難しかった……。この本ではそれをスッキリ解決できたし、なんなら新しい見方も授かった。
    なんと言っても風景デザインが本当に素晴らしい。うっとりする。この方のデザインをもっと見たいと思った。
    監督が日記で書かれてた音響監督さんの「妥協しないし、厳しく取り組んでいるのに、楽しくて華やか」という文、本当にかっこいいなと思った。私もそんなふうになりたい。
    監督の「宇宙の壁を触りに行くつもりで」という表現もまた最高に素敵……。

    薄いけどボリューム満点の本だった!でももっともっと読みたいし知りたいなと思った!
    平家物語の展覧会、開かれないかな〜!!

  • 高野文子のキャラクターデザインの過程が詳しく載っていてよかった。現代劇として見られるように、というのが伝わるのびやかな造形。

  • 設定資料集とか製作者たちのキャラクターたちへの思いって本編より好きな時ある。

  • アニメが大変良かったので購入。 登場人物や美術などの設定画、監督の言葉などがたくさん載っていて良かった。

  • アニメ平家物語のキャラクターや演出がとても良かったので、こちらのメイキング本も購入。赤と黒が鮮烈な表紙。

    プロジェクトがスタートしてからの監督日記や、キャラクターの原案や絵コンテなどを通して、制作の舞台裏を見ることができる。時代モノという制約はありつつ、「以前、以後。になるような作品にしたい」という監督の熱意が、暑苦しくはなく、しなやかに伝わってくる内容。

    登場するキャラクターはどれも魅力的なのだけど、私はびわと重盛の関係性と、重盛の3人の子たちの成長が好きだったので、キャラ設定がこんな風にできあがったのだなぁと興味深く読んだ。

    表紙カバーを外すとキャラクター一覧表が出てきたり、ページのあいまにアニメの印象的なシーンのカットが入っていたりと、ブックデザイン自体も愉しくて美しい。ずっと手元に置いておきたい1冊。

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著者プロフィール

高野文子(たかの・ふみこ)
1957年新潟県生まれ。漫画家。1982年に日本漫画家協会賞優秀賞、2003年に手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。作品集に『るきさん』『おともだち』『絶対安全剃刀』『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』『棒がいっぽん』『黄色い本』がある。漫画作品の他に、絵本なども手掛ける。

「2022年 『増補 本屋になりたい この島の本を売る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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