世界の市場 : おいしい! たのしい! 24のまちでお買いもの
- 河出書房新社 (2022年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309291901
感想・レビュー・書評
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どんよりした天気の週末は、市場の活気で憂鬱を吹き飛ばせ!
大人向けの絵本と思っていたが、子供も楽しめるタイプ。市場から特定の人や物を見つけ出せという"司令"が各所に見られる。絵本『ミッケ!』を眺める気分で計12ヶ国、24の市場をじっくりぶらつくことが出来た。
全12章、1ヶ月に付き1ヶ国の構成。便利なフレーズ・オススメの訪問時間・地元料理のレシピまで紹介されており、目移り必至だ。
【1月 イスラエル】
店主と思われるおっちゃんのシャツがadidasのロゴ入りでめちゃくちゃリアリティーある笑(そこ?)なすのタヒニソースかけは和食っぽいメニューで気になった…(タヒニはねりごまに似たペーストのこと)
【2月 チリ】
馴染みのない国。お米もよく売られているみたいだが、何の料理に使うのだろう。シーフードが豊富みたいでタラバガニもあった!アンヘルモ魚市場からはアシカも見られるみたいで、ちょっとした水族館気分も味わえそう^ ^
【3月 タイ】
スーパーよりも市場がまだまだ一般的。山積みのカエル(生きてる)はさすがにグロい笑 水上マーケットの方はホタルが有名とのこと。(勿論非売品。てか野生) チリも然り、買い物ついでに野生動物を見られるってこの上なく贅沢。
【4月 スペイン】
美食の都バスクには一度で良いから行ってみたい。だからサンセバスチャンの市場が紹介されているのは嬉しいし、(簡単なものだが)バスク語フレーズも載っけてくれていて御の字だ。夕暮れの市場のイラストが美しく、何故だか元気も湧いてくる。
【5月 フランス】
心なしか土臭さを感じないような…笑 紹介されている地元料理がサラダなのは意外だった。(メスクランサラダ、サラダ用の葉数種類をミックスしたもの) ニースの市場はお花屋さんも含め、青物が目立つ。乗り物までグリーンで統一されており、目に優しい笑
【6月 アメリカ】
やはり健康志向の人が通うようで、有名人もお見かけするっぽい。その割にはスナック類やアイスクリームのお店も充実している気がするが…笑 買い出しよりもちょいと遊びに行く感覚に近いのかな。
【7月 ドイツ】
ハンブルクのイーゼ・マルクトはヨーロッパ最長の市場で高架下にお店が並んでいる。起源は1949年らしいが、恐らく当時は闇市で日陰以上に仄暗かったのかも。「プレッツェル×3」の"司令"はちょい難だった笑
【8月 ロシア】
ドンスカヤ・ウハー(魚のスープ)の作り方は名前の響きに劣らぬほど豪快なものだった。でもこれだけ野菜や魚が入っていたら栄養価もきっと高いはず!笑 川魚の種類も多いが、自分ではアレンジ出来なさそうなのが残念…
【9月 中国】
さすが北京と言うべきか。盛福小関市場にはジャポニカ米やジャスミンライス等20種類以上の米が売られているという。これで日本米を懐かしむことなく、現地の料理を楽しむ余裕も生まれてくるというもの!
【10月 ハンガリー】
本書の表紙はブダペスト中央市場で、外観はおとぎの国の駅舎みたい。(良い例えが…) 一方で同じブダペストのシンプラマーケットは建物を再利用していたりと、ある意味新時代を意識している?王道か、覇道か…貴方はどっち?
【11月 モロッコ】
山積みのスパイスに色とりどりの絨毯、それらを包む巨大市は紛うことなきアラビアン・ナイトの世界!夕方にはベルベル人(先住民族)ミュージシャンによる演奏がもれなく付いてくる!年中無休なのがまた良心的^ ^
【12月 イギリス】
クリスマス仕様!ワゴンがMr.ビーンのクリスマス回を彷彿とさせる笑 ただ今回の舞台はハロッズではなく笑、ロンドンとオックスフォードの屋内市場。歴史の長さで言えば、これまでの中でダントツ一位では?
ここまでお付き合いいただき有難うございました笑
これでも大分絞った方だが、道中子供のように読みふけり記録し…、気づけば日差しが戻っていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブク友さんのレビュー「市場の活気で憂鬱を吹き飛ばせ!」を読んで面白そう♪と図書館で借りました。ありがとうございます!
生年は書いてないけど著者もイラストレーターも共にロシア人のようです。葉物が豊富なフランス、じゃがいもの種類が多いロシア、タイの水上マーケットetc.見たこともない魚や調味料。それぞれの国柄が出ていて楽しい!細かい所まで観察したイラストは見飽きません。残念ながら日本はなかった、この2人が見たらどんな感想を持つんでしょうね?-
koalajさん
コメント失礼します。
早速読んでくださり嬉しく思います♪
読んだ日がちょうど曇天だったのですが、仰るとおりイラストも細部ま...koalajさん
コメント失礼します。
早速読んでくださり嬉しく思います♪
読んだ日がちょうど曇天だったのですが、仰るとおりイラストも細部まで楽しくてあっという間に憂鬱が吹き飛びました!記録するのも楽しかったです^ ^
日本がないのは残念ですよね汗 島国なので魚市場とか行って欲しかったです笑 どんな感想やイラストになるのか、それを想像するのも楽しいかもです。。2022/06/26 -
ahddamsさん
とっても楽しい本を教えて頂きありがとうございました!『ミッケ!』みたいに探すのも楽しめたし、そのページの市場のイラストが...ahddamsさん
とっても楽しい本を教えて頂きありがとうございました!『ミッケ!』みたいに探すのも楽しめたし、そのページの市場のイラストが光の加減まで表していて素敵でしたね〜。
これからもどうぞよろしく。2022/06/26
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netgalleyにて
見開きで3ページ分しか読めませんでしたが、この本の魅力は充分伝わります。
やはり人間の興味は「食」に尽きる。
「市場」、商店街すら姿を消した日本の首都圏に住む者には憧れの存在だ。
絵本から様々な食糧や香辛料の香りが漂ってきそう…涎
旅行をしてもなかなか辿り着けない場所に誘ってくれるのも、本ならでは!
2023.6 -
この中のひとつも行ったことがないが、眺めていて楽しい。
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世界の12カ国の市場を、イラストで紹介。買い物に行くスタイル、売られているもの、代表的な食べ物、一番少額の紙幣で買えるもの、それぞれの言語での挨拶などの表現等々が細かく描かれていて楽しい。各地の見開きのページでは、「ウォーリーをさがせ」のようなお楽しみもある。
著者は、ロシア人。 -
市場は、ほとんどの国では、長い歴史を持っているし、生活にも根付いているから、その国を知るのに適した場所なのだと思った。海外旅行の機会あれば、市場見学はマストだな
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海外の風景や美味しそうな食べ物、写真より絵の方が惹きつけられることが多いのはなぜなんだろう?高学年が楽しめそう。犬の散歩のプロが気になる!
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一つづつ、Google mapで検索して写真とかストリートビューをみると、最近の投稿もあってリアルな今の市場の様子を見ながら本と比べながら楽しみました。
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世界各地の市場を紹介。
活気があり現場に訪れたくなる。
この作家さんの「線」が好き。