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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309407876
感想・レビュー・書評
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文句なく面白い
特に東京の芸人の話は
突拍子もない逸話揃いで
楽しい
4.7点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわゆる「常識」「正論」というのが苦手。シャレはきつい方がいい。だからか、破天荒な芸人に尊崇の念を抱く。ご存じ、吉川潮先生の手になる著書。川柳川柳や林家木久蔵、マルセ太郎、春風亭梅橋ら「突飛な芸人」がドドンと20人。その破天荒ぶりといったらない。
野球賭博で捕まった月亭可朝が、取調官からこう言われる。「野球賭博は暴力団の資金源になるからいけないのだ」。これに対して可朝の吐いた文句が振るっている。「そら、負けて賭金を取られた場合でっしゃろ。わしは勝っとるから暴力団から吸い上げとる。表彰してほしいくらいのもんや」。これですよ、これ。芸人の了見! シビれる!
春風亭昇太の解説もいい。ある日、落語家になりたいと高校生が昇太のもとを訪ねた。「給料はどれくらいですか」「給料なんてないよ」「じゃあどうやって暮らすんですか」「知らない」「休みはありますか」「あるよ。仕事のない日はぜーんぶ休み」「じゃあ、ダメじゃないですか」「そうダメなんだよ」と言ったら帰っていった。「とっとと帰れ馬鹿」と昇太。そう。私の感覚でも、こういう高校生みたいなのが馬鹿、というか野暮。世間は逆。
あー。素晴らしき芸人たち。
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