- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309409153
感想・レビュー・書評
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「ヘタな人生論より「寅さん」のひと言」3
著者 吉村英夫
出版 河出文庫
p98より引用
“この世の中、一人ひとりの人間は、おもしろくもない人間が
過半であり、そんな人たちが肩を寄せあって生きている。”
映画研究会出身の大学教授である著者による、映画「男はつら
いよ」の登場人物達の名言をまとめた一冊。
啖呵売の口上から恋愛におけるアドバイスまで、悲喜こもごも
含んだセリフに解説が加えられています。
上記の引用は、寅さんの妹の旦那の父親の一言を受けての、
解説の一文。
面白い人が目立ちすぎるため、まるで面白くなけれは生きていて
も仕方が無いかのように、テレビなどでは語られがちです。
面白さを必死に求めてもらわなければ、自分たちの立場が危うい
といった所でしょうか?
まぁしかし、出来れば面白い時間をより多く過ごして生きたいも
のだと思います。
巻末に全作品一覧表があるので、これからシリーズを通して見
ようと思う人には、チェックリストとして使うのに便利そうだと
思います。
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寅さんをなぜか急に観たくなった2011年夏。
そして毎週2作ずつ見始め、今は14作目。(2011年9月27日現在)
観てると、渥美さん、倍償さん、他、役者の演技が
自然すぎて観ていて、感情移入度が高い。
見終わった後、なぜこんなにほんわかするのか、
この本を読んで分かった気がする。
自分は、小学生の後半から30代になるまで、
「情」だの「人間関係」だの、
ものすごく粗末にしてきた。
でも、今は違う。心の底から、大事にしたいと思っている。
ありがとう寅さん。