ポップ中毒者の手記(約10年分) (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.78
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本棚登録 : 267
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309411941

作品紹介・あらすじ

1996年刊、初の著書にして、ロング・セラーになったポップ・カルチャー・コラム集。好きだけじゃ終わらずにシーンの中に身を投じながら、細かい気配りが利いた取材をし、濃密なデータ&ユーモアを原稿に詰め込む独特なスタイルで、はっぴいえんどから渋谷系時代のアーティスト、デニス・ホッパー、セルジュ・ゲンスブール、勝新太郎、ディヴィッド・リンチなどを描く。

感想・レビュー・書評

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  • すごい情報量を一気読みしてしまった。

  • 音楽の部分は自分がまさになぞってきたところで、懐かしい気持ち半分で読んだ。
    紹介された人たちがほぼ今でも残っているのも意外といえば意外。
    映画は自分がほとんどみないこともあり、分からないことが多かった。
    ツインピークス、流行ったな。
    昨年、ツインピークスの題名さえ周りの人たちに通じなかったことがあり、時代は流れているし世代が違えば違うのだなぁ、、と実感したのだった。
    文体に少しの時代を感じるが、もし生きていたらどういう文体になっていたのだろう。

  • 1986〜96年に書かれたポップ・カルチャー・コラム集の文庫版。渋谷系、D. ホッパー、ゲンスブール、勝新、D. リンチなど。学生時代、川勝レコメンドの文化に影響された者として懐かしい。今は亡き川勝氏に再リスペクト。

  • 著者が亡くなって、今月末で三年になる。
    この文庫本も二年前に出た時に買ったもののなかなか手に取らず、本日ようやく読了した。
    川勝さんの温かい文章は癒されます。
    今更ながら、惜しい方を亡くしてしまいました。

  •  TVブロスで氏(の訃報)を知り、急に手にとる。ポップというものがようわからんまま読む。一言この感性がうらやましいと思う。正直出てくるアーティストの中に興味がある人がいないこともあり、淡々とした感想。これが、前半部。後半は一気に知っているネタ等が出てきたせいもあり、この感想が逆転してきた。
     次の10年分も読みたいところ。TVブロスのバックナンバーもつい見てしまった。

  • 自分が10〜20代だった頃、へんなおとなたちはこんなにおもしろそうなことをやってたんだなと。なんとなくそうじゃないかなあと思ってはいたけれど。
    あるいは自分が通ってきた道とは別の道でパラレルにおこっていたことを確認する、という作業でもあった。

  • 前半の渋谷系音楽話とかは大変興味深く面白かったんだけど、おそらく雑誌のコラムとかを集めた本なので纏まりがなく、短いスペースにこれでもかと情報が詰め込まれている上に、テンション高目のやや扇情的な文章で、読むのはキツかった。まあこれは、コラム集だからしゃーない、こちらの問題だ。ということで、2と3は読むかどうか微妙かな。

  • 400 みちくさ

  • すごい情報量!
    リアルタイムで追っていない音楽や映画ばかりだったけど、面白く読めました。
    著者の人柄の良さが伝わってくるような文章だからかもしれない。

  • そうだな。目利きがいなくなってしまったんだな。
    例えが見つからないが、真のライフエディター植草甚一を無くしたに等しい。

    スチャダラパー、ゲンズブール、デニス・ホッパー、デヴィッド・リンチ…みんなこの人だったんだ。

    おしゃれなサブカルの達人の死を改めて悼む。

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著者プロフィール

1956年11月21日、福岡県生まれ。2012年1月31日没。享年55。自らを「ポップ・ウィルスに感染した『ポップ中毒者』」と呼んだエディター/ライター。

「2014年 『ポップ中毒者最後の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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