21世紀のポップ中毒者 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 98
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309412177

作品紹介・あらすじ

本書のために著者が自らつけたコピーは「ポップ・カルチャーは、世界のうつに風穴を開ける」。9・11以降、2000年代を覆った閉塞感の中で、パリやバンコクへと飛び、国内では菊地成孔のジャズや宮藤官九郎のドラマを追い続けたシリーズ最終作。セミ・フィクション「エロス+満腹」、下井草秀とのユニットで豪華ゲストを招いた「文化デリックのPOP寄席」など新境地もあり。

感想・レビュー・書評

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  •  第2弾の前にこっちを先に読んでしまった。500p強の書。カタカナ語の洪水に落ちて息継ぎに苦労するも、当時興味のあった世界を復習?できたかのような気分になった。

  • POP中毒シリーズラスト、亡くなってから知ったけどいいシリーズだった。知らない話も沢山あったけど、POP業界に少し触れられて楽しかった。福岡出身なのね、修猷館からこんな人が出るなんて!

  • 川勝正幸のことは、なんとなく名前に見覚えはあったものの、2012年に亡くなって、菊地成孔の「粋な夜電波」で追悼されるまで、意識したことがありませんでした。
    最近、書店で平積みになっているこの書を衝動買いして読んでみました。
    様々なジャンルのポップ・カルチャーへの言及をテーマ別に編集したもの。
    巻末に著者の活動記録年表があるのですが、90年代に自分が彼の活動からいかに影響を受けていたかをあらためて知り、追悼の思いをあらたにしたのでした。

  • 昨年没したエディター/ライターの2001年以降の文章をまとめたもの。映画、音楽を中心にした著者の偏愛と分析。特にW.アレン、D.リンチへの思いは強い影響を受けたのが蘇る。巻末の近田春夫、菊地成孔の追悼文のような解説にグッとくる。

  • 閉塞感が蔓延する世の中でも、優れた音楽や映画、文学に触れることで一瞬気持ちが楽になり、救済された気分になることがある。工藤官九郎、菊地成孔、デヴィッド・リンチ、ウディ・アレンの作品など、本書で紹介されている作品をもっと見たい、そう思うだけで生きる気力がわいてくる。

  • サブカルチャーマエストロ’’ウッディ川勝’’のポップ中毒者エッセイ第三弾。9.11以降2000年代の映画、音楽、アートetc...を縦横に。相変わらずの膨大な知識量と守備範囲の広さ。内に秘めた情報量はページ以上のボリューム。自分にとって一つの指針。

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著者プロフィール

1956年11月21日、福岡県生まれ。2012年1月31日没。享年55。自らを「ポップ・ウィルスに感染した『ポップ中毒者』」と呼んだエディター/ライター。

「2014年 『ポップ中毒者最後の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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