ザーッと降って、からりと晴れて (河出文庫 は 13-8)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415406

感想・レビュー・書評

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  • 誰かの人生が私の人生
    に繋がっている。

    私の人生もまた然りと
    いうことですよね。

    私の言動は彼の彼女の
    明日の言動に。

    バタフライエフェクト
    なんてものじゃない。

    はっきり影響し合って
    いるんだよね、と。

    だからどうした?だし、
    いまさら感満載ですね。

    そもそも森羅万象全て
    のものが影響し合って
    いるではないかと。

    ただ、思うこととして、

    より良い方向に人生を
    コントロールしていく
    ために、

    ときどきでかまわない
    から、

    まわりの人と与えあう
    影響について意識的で
    ありたいなと。

    はたまたどんな言動も
    受け止め方は自分次第。

    そして、最後まで何が
    起こるかわからない。

    万事塞翁が馬ですよね。

    何事もハッピーエンド
    を信じ、じゃなくそこ
    目指して、

    悪足掻きしていこうと
    思うのでした。

  • あのアンフェアの作者が人間模様を描いた連作短編。一生懸命生きているけど、ちょっと不器用な人たちに起こる、小さな奇跡が連鎖して‥‥面白かった。でもすべての伏線が回収されたわけではないのが少し不満。もう少しスッキリ感が欲しい。

  • 落ち込んでる時に読むと元気になれる本!ニューカレドニアで読んでみたいな〜

  • ニューカレドニア…このワードを元に様々な人々が絡みあって。と、よくある話ではある。よくある話でしはあるんだが、変に凝ってなく個人的には纏まっていたと思う。ただ、あまりにもありふれた話と展開で、記憶には残り難い作品ではあるかと。

  • 著者は男性か?まぁどちらでもいいのだが。かなり軽いタッチの小説だった。ケータイ小説的な感じだろうか。短編から成り、そのどれもにニューカレドニアが出てくる。また、短編の中でわき役だった人が順繰りに次で主役になるという構成。
    エンターテイメントとしてはいいのだが、目新しさがないかな。でもニューカレドニアには行ってみたくなった。

  • 2年前くらいに、タイトル買い。

    お話はあまり、ぐっと深く深く、ではないのだけれど。
    意図がわかり過ぎてシンプル過ぎる故に…。

    でも、漂う色が、なんとなくよい。
    海の似合わない「父」。似合わないことをしてみたくなって、バカなことをしてみたくなって、ふとひとりでニューカレドニア。
    もっともっと、間違えていい。と、娘に話す言葉。


    人は海から生まれたと、何かで読んだ。
    だから物思うとき、海に行きたくなるんだって。


    そしてやはり、タイトルかな。

  • 連作短編集。
    繋がっているのがわかるのだが、再度、この人は、、、何処で出てきた人?だっけと、読み返してみた。
    作者は、この意図も考慮して描いたのか?とも、、、、。

    でも、何が何でも、ニューカレドニアが、一番の楽園の場所に描かれている。
    新潮社から、2009年に「明日、アリゼの浜辺で」と、題されていたら、手に取ったかどうか?

    この題名で、なぜかしら、人生の歯車が、合わないのか?不器用に思った通りに過ごすことが出来ない人達、、、、
    そして、自分の人生の進路に迷った時に、どうすれば一番幸福になれるのか?と、戸惑ったことが、スッキリと、青空の見える空が、想像される題である。

    ちょっとしたことが、背中を後押ししてくれる。。。。

    でもでも、よく考えたら、父親が、家出をして、全然今まで縁の無かった仕事に興味を持つ迄は、良いとして、、、、その残された、妻、子供たちの戸惑いはどうなのだろうか?

    母が亡くなった息子は、今まで、大学への進学に優秀な勉強、食いはぐれの無い就職目的は、親孝行だけのもので、自我を抑えていたのか?
    そして、その彼女も、自分のやりたいことを優先してくれる人と結婚したのに、結局は別れてしまったのは、物足りなかったのか?

    良い方ばかりが、描かれて、読み終えた時は、良かった!と、思って、本を閉じたのだが、、、、
    幸せになった人の周りはどうだったのだろうと、考えしまった。。。。。

  • 人生は一度しかない。
    分かっているつもりなのに、日々の事柄に追われて、終わってしまう。変え方も分かっている。どうしたら、それが実行出来るのだろう。何が、背中を押してくれるのだろう。

  • この本は何なんだ~~

     読者の心の奥底に爆弾を置いておいて、尚且つ、手榴弾を投げ込んでくる。
    その瞬間をスローモーションで見せながら、幸せの噛みしめ方を教えてくれる。   そんな1冊である。

    建日子のケッサクである。

  •  連作短編で、読み終わった後ページを捲って、人物の関係をおさらいする楽しみのある作品でした。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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