サイレント・トーキョー: And so this is Xmas (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.41
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本棚登録 : 858
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309417219

作品紹介・あらすじ

「これは戦争だ」――恵比寿、渋谷で起きる連続爆弾テロ。第3のテロを予告し首相とのテレビ生対談を要求する犯人の目的は?

小説家・脚本家・演出家。04年『推理小説』で小説家デビュー。同作は「アンフェア」としてドラマ&映画化され、続刊と共に《刑事 雪平夏見》シリーズはベストセラーに。他に『KUHANA!』等著書多数。

感想・レビュー・書評

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  • 平和ボケを吹き飛ばす作品

    非常に読みやすく、疾走感がありました
    映画で【気になってたが観ていなかった】ので読みました

    自分が勝手に思ってた作品とは違いました

  • 秦建日子『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』河出文庫。

    近日公開予定の映画の原作。確かに『相棒』の劇場版みたいな映画向きのストーリーであった。犯人の意図が今一つハッキリしない……これだけの爆破テロを描くなら、犯人の意図につながる政治の世界の方をもう少し描いた方が良かったのではないだろうか。

    クリスマス前の東京恵比寿で爆破テロが発生する。犯人から日本の首相とのテレビでの生放送対談を要求する犯行声明が届く。政府が犯人の要求を無視すると、渋谷のハチ公前で爆破テロが発生し、数百人が犠牲になる……

    本体価格680円
    ★★★★

  • 「これは戦争です」
    その犯行声明と共に、都内で起きる連続爆破テロ。
    原作は2016年に発売になっているが、どうやら映画化されることで文庫化されたらしい。あらすじに惹かれて、迷わず手に取ったが、同時期に映画の製作会見も開かれており、まんまと乗せられてしまった感が…
    恵比寿ガーデンプレイスで買い物の休憩で座ったベンチに爆弾が仕掛けられていたことから始める連続爆破テロ。
    解説にもあるが、「ジェットコースター小説」と言うのにふさわしいぐらい、テンポよくと言う言葉がふさわしいとは思えないが、とにかくテンポよく、次から次へと爆破テロが起こり、名前を付けられた登場人物があっと言う間に死ぬ。
    怪しい登場人物もたくさんいて、先が分からない展開につい一気読み。
    小説でも、こんなに簡単にテロが起きるのは心が痛いし、何百人と言う命が架空とは言え、一度に失われるのは本当に悲しい。
    ラストで、犯人により、このテロの本当の目的が明かされるが、その動機ならば、この小説の枚数は少なすぎる。
    もっと犯人側の心の葛藤とかも描いて、この倍ぐらいのページ数でも良かったと思う。
    テロは決して他国の話ではないし、日本でいつ起きてもおかしくない時代。その危機意識の低い日本人へ訴えるのであれば、ちょっと中途半端かも…
    ま、映像化されれば、インパクトは確かにあるのだろうけど。

  •  秦氏の「ドラゴン桜」や「アンフェア」の評価は自分の中ではかなり高い。
     本棚を整理してて見つけたけど、読んだ記憶もあまりなくて。
     多分、私はこの本、「プッツン系」だと、その一言で処理してしまったのかな。パラパラ読み返してみたけど、さっぱり感情移入が出来なくて。
     共感しないと残らないということが分かった本だった。以上。

  • 渋谷に仕掛けられた爆弾
    犯人からのメッセージを発信させられる
    気の毒な若者とオバサン。
    事情のありそうな警察官。

    秦作品は伏線と時系列が入り混じるのが
    魅力であり難所。
    今作もとても面白く回収させてもらいました、
    が、一箇所回収しきれなかった。
    かなり気になります。

    映画も見ようと思います

  • 映画の原作なので読んでみた。スピーディで読みやすい。ラストはもっと劇的な展開を期待していたので少し期待はずれ。

  • ええーっ。。
    ブクログのみなさんの評価があまり高くなくてショーゲキ。
    最初から引き込まれてすごく面白かった。

    ただ、淡々と展開されるテンポよいテロがテーマの小説というではなくて…

    愛する人がいたからこそ、大事な事を訴えるためならば無差別にたくさんの命を奪えてしまう生き方を運命づけられてしまった人。
    愛なんて理解しようとも思わなかったのに、強く生きる人をそばに感じて心の氷が少しだけ溶けた人。

    あと。世界のこと。
    日本のこと。
    そんな事を思った。

    予想外にラストにジワッとしてしまった。
    私は好きだったな。
    あんまり小説⇒実写は見ないけど、この映画は楽しみ。
    キャストもぴったりな予感。

  • 第6章になるまで面白かったのに
    最終章がー

    結局、戦争はいけないというメッセージも伝えることなくたくさん被害だけあって
    死に損やん。
    やはり動機ってすごく大切。
    殺人に説得力はないだろうけど
    「ああー」って納得はしたい。

    今の気持ちは評価1だけど
    途中までのドキドキ感は良かったから不本意ながら3にしときます。

    図書館が閉まっていて我慢できずに久しぶりに購入したのにな〜

  • ひょっとして?とは思いましたが、そうだったんだ!という結末でした。
    現在と過去が入り混じっているうえ、意味のわからないところもありましたが、なかなか面白かったです。

  • 映画化したときに図書館で予約してた本。

    大どんでん返しで面白かった…!
    途中まで仁さんが犯人だと思っていました。

    終盤の文章から見るに、プロローグは「架空の男性を犯人にした嘘のメモ」なのですね。
    文章中の記録に網掛けがされていたのは、ミスリードのためでしょうか。見事に釣られました。

    第六章に入ってから今までの伏線が次々回収されていく様が、読んでいて爽快でした。


    解説も面白かったです。
    コナンかな。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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