トップナイフ (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 175
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309417264

感想・レビュー・書評

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  • 脳外科のことはよくわからないが詳しい説明があり読みやすかった。

    みなさん腕はいいがプライベートはイマイチなのが笑った。

  • 読みやすかった。
    続編ありそうな感じですね。
    深山さんは天海祐希さん、ピッタリだと思います。

  • ドラマを観ていた時に見つけて購入。遅ればせながら今にして読了。ドラマとは微妙に異なるストーリーが見られたが、これはこれで面白かった。文自体は脳外科という専門的な分野の話であるが、難しくなくサクサク読める。登場人物の感情や手術シーンの緊迫感は、やはりドラマの方があったかなという印象。ドラマと原作のストーリーの違いを見つけながら読むと、さらに楽しめるように思う。

  • 2020年の冬に天海祐希主演で日テレ系で放送された同名の連ドラの原作ってことだけど、書いたものを自身で脚色したドラマで、ドラマを先に見たものにはノベライズに感じる。収録されている4作はいずれもドラマの各ストーリーに組み込まれてた。それぞれ、メインの登場人物を主役で描かれてる。まあ、出版が2019年末だし、キャスティングもイメージして書いてある感じ。でも、そういうことを離れても、話としては読み易く面白かった

  • 登場人物のギャップがとても良く、皆が魅力的に見えます。

    完璧を目指すからこその人間的なよわさ。
    みんなそうですよね。

  • 天才脳外科医たちの話です。医者としては完璧でも、人としてはちょっと足りない部分も。そんな彼らが患者との触れ合いを通じ、患者も自分も変わっていくそんな話です。

  •  この冬に放送されたドラマ「トップナイフ〜天才脳外科医の条件〜」の原作。
     最初は難しい話かと構えたが、専門用語についても分かりやすく説明がされていて、医療ものというよりはヒューマンものという印象が強い。そのため、外科医の技術などに重点を置いた医療ものを期待していると少し物足りなく思うかもしれない。
     本書は、主な登場人物4人それぞれにスポットを当てた4章立てで構成されており、如何にして現在の境遇に至ったのかが割と大きく取り上げられている。いろいろなものを背負って生きる脳外科医たち、患者たちの脳と心が織りなすそれぞれの物語。ヒューマンものとして、じっくり読みたい作品である。

  • 家族を捨てた50歳、常識外れの53歳、のふたりが最終的にそれぞれの問題に対して自分の中でひとり切りの完結をすることに、年齢的な説得力と重みがあった。
    (ドラマは未視聴だけれど、天海さんと椎名さんを想像すると、年齢設定の割に遠くなく、生意気なことに身近にすら感じられた)
    極めつけは「やさしい誰かが来てくれるのを待っていたって誰も現れたりしない」という少年期の絶望からの、34歳の決着の仕方だ。
    三人を包む「所詮一人だ」という真実と諦めが、徹底的なネガティブにはなっていなくて(深山の場合はやや除く)、絶妙だと思う。
    頭でっかち自由人な26歳がこれから拓けていくんだろう、いこうな、という雰囲気なのはきっと若さへのエールで、今後色々な紆余曲折を経て諦めに辿り着くとしても、それはそれで、と思わせるし、ただしく諦める為の紆余曲折なのかもしれない。

  • 天才や秀才の脳外科医たちが最高の医療を提供するために、自らの才能や向上心に心を砕き、医師として人間として成長しようとする物語。

    医療技術だけではなく、医師たちの生き方や心の中を描く事で、医師も仕事を離れれば一人の人間なのだなと感じられる。
    中でも技術は超一流でも人としてはどうなの…?な、黒岩が実は苦労人で、自らの弱さを克服した優しさや強さ、あるいはそうありたいと願う心と人間性、一度は自分の子供だと信じた保に対する愛と温かみを感じた。

  • 脳外科医と聞くとわたしから見たら
    超一流の技術を持った完璧な人と
    思っていたのですが、この作品を
    読んで脳外科医に限らず超一流な
    人でも当たり前のように私たちと
    同じような悩みをもった
    人間なんだと改めて思いました。

    作品に登場してくる4人の先生たちは
    知識と技術を引き換えにちょっぴり
    生きることに不器用だが人間味のある
    素敵な先生たちでした。

    全編通していいツッコミをしてくれる
    看護師の小沢真凛はいい味出してます。

    医療小説と思って読んだら
    人間味あふれる先生たちの
    ヒューマンストーリーで
    あっという間に完読。
    おもしろかったです。

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著者プロフィール

脚本家。2000年、脚本家デビュー。医療や経済をテーマにした社会派ドラマや、推理サスペンス、ラブストーリー、ホームコメディなど、様々なジャンルのドラマや映画の脚本を手がける。主な作品に、「ハゲタカ」「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)、「離婚弁護士1、2」「医龍1~3」「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~1、2」「BOSS 1、2」(フジテレビ)、「アイムホーム」(テレビ朝日)、「ドロ刑~警視庁捜査三課~」(日本テレビ)など。

「2020年 『NHK連続テレビ小説 エール 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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