- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309420202
感想・レビュー・書評
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「評伝に擬態したフィクション」ってのはさほど目新しくはないっちゃないけど、登場人物で名前知ってたのはウォーホルとカポーティ、端役やけどハリーズバーのチプリアーニくらいでもオモロかった。今で言うLGBTQだったりゴーストライターだったり作家同士の文学論争から始まった私怨、どつきあいだったり、何処を変わらん話やねんなぁ…フィクションやけど。
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架空の作家の生涯をたどりながら,アメリカ文学史を違う視点から描き出す。
https://historia-bookreport.hatenablog.jp/entry/2023/11/19/114519 -
実在の作家達の乱痴気騒ぎには呆れを超えて、笑いとそこまで情熱を傾けて…と感心せざるを得なかった。20世紀の裏文学史?
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刊行後ずっと評判を聞いてて、この夏ようやく読んで大興奮だった作品、待ってましたの文庫化。
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とっても面白くて大好きです!
フェイクなんだけど、随所にリアルも混ざってるから、本当の出来事、本当に存在した人なんじゃないかと錯覚してしまうほど最初から最後までグイグイ引き込まれて一気読みでした。
派手な装飾の中に隠れてしまってるけど、愛してると言わない(言えない)ジョージとジュリアンの愛の物語がとてもロマンチックで哀しくて素敵でした。
ここ最近で1番好きな作品です!
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圧倒的知識量と歴史考察から綴られるフェイク伝記。架空の人物を実在の著名人と絡ませたり、実は本当の事なのではと錯覚させる説得力と熱力がある。
ただ、文脈や文学史の随を楽しむ作品であり、分かりやすいストーリーを楽しむ物ではない為、好みが分かれる作品。 -
フェイク回想録としては前半の方が良くできていて、ほとんどホントのことなんじゃないか信じてしまいそうになる。迂生の文学史の知識はごく浅いものですがそれでも面白かった。よく知ってる人ならもっと面白いと思います。それとも、この作家はこうじゃないとか言いだして、却ってへそを曲げたりするでしょうか。途中から明らかに筋が小説のものになって、虚実皮膜っぽさは薄れます。まあ、前半の方が面白かったですかね。