ロビンソン・クルーソー (河出文庫)

  • 河出書房新社
4.00
  • (6)
  • (5)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 102
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309463629

作品紹介・あらすじ

十九歳ではじめて船出をしたロビンソンは、数々の苦難に襲われたあげく、南米の無人島に漂着する。日記を付け、聖書を読み、煙草をくゆらす孤独な日々のなか、彼は安全な住まいを築き、農耕や牧畜を営む工夫をこらす。近代的人間の典型として、多様なジャンルに影響を与え続ける古典的名作を、抜群に読みやすい新訳で。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「十九歳ではじめて船出をしたロビンソンは、数々の苦難に襲われたあげく、南米の無人島に漂着する。日記を付け、聖書を読み、煙草をくゆらす孤独な日々のなか、彼は安全な住まいを築き、農耕や牧畜を営む工夫をこらす。近代的人間の典型として、多様なジャンルに影響を与え続ける古典的名作を、抜群に読みやすい新訳で。」

  • 河出文庫の訳がいちばん好き。

  •  ダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」の新訳を買いました。新訳といっても2011年の発売ですが。

     この作品を初めて読んだのは、新潮文庫の「ロビンソン漂流記」でした。でもとても面白かった。ロビンソンが無人島に漂着して、それでもなんとしても生きていこうとする姿勢と心の有り様がとても素敵でした。

     その新訳版がネットでも評判が良かったようなので買ってみました。この作品は、児童向けにも発売されていて、年代を問わず楽し組むことが出来る作品だと思います。僕の座右の書の一つです。

    ブログでも紹介してます
    http://blog.livedoor.jp/masaathlon/archives/32694955.html

  • ロビンソン・クルーソーは私が子どものころ一番好きだった物語です。

    大人版を読んだことなかったので読んでみた。

    この作品は色んな読み方が出来るけど

    私には宗教がないので信仰とか道徳とかを読み取ることは出来ない。

    政治的な主張として割り切るのもつまらない。

    フィクションかノンフィクションかを議論しても意味がない。

    じゃあどう読むか?

    答えは一つじゃないけど

    私は個人的な経験として読みました。

    まさに追体験。

    これぞ読書の醍醐味でしょ。

    だって、無人島に漂着して

    たった一人で狩猟採集牧畜農耕全部やって

    日曜大工的なことやったりペット飼ったりってすごくないですか?

    普通に生きてたら絶対出来ないじゃん。

    万が一無人島に流れ着いて誰も助けに来なかったとしても

    たった一人でこんな充実した生活出来ないよ。

    こういうの憧れますねー

    ワクワクするね!


    幼き日の私は子供心に

    一人で何でもやっちゃうクルーソーってかっこいい!

    私も無人島で生活したい!

    って単純に思ってたはず。

  • 青年ロビンソン・クルーソーが、地元から出て、旅をする中で無人島に漂流し、生きる中での、自省的な小説。人の強さと弱さが感じられる。

    解説に書かれている通り、これは大きく省略して読まれるのはもったいない話だと思う。名訳。

  • 20年振りの再読。新訳は読みやすかったです(ときおり出てくる「びびる」とか「イケメン」なんて突飛な訳語には面食らいますが)

    やはり本作のサバイバル文学のオリジネーターとしての価値は高いですね。作者の無人島生活についての緻密なイマジネーションには敬服します。これ読んで無人島生活に憧れた少年たちをどれだけ生み出したことか。

    今回久々に読み返して気になったことがいくつか。まず主人公の性欲処理(はっきり言えばマスターベーション)について全く描かれていないこと。28年もの孤独の生活の中で彼が性欲処理で煩悶した様子は全くない(帰国後結婚したようなので、ゲイとか性的不能ではないはず)。やはり当時のキリスト教的倫理観でこれを描くことはタブーだったのでしょうか。「語られていないこと」の発見は今回の再読の収穫でした。

    あと、フライデー以外の人物の固有名詞がほとんど出てこないことも奇妙。恩人の船長や救出したスペイン人ですら名前が明らかでないのです。おかげで人物像のイメージがさっぱり膨らみません。これが当時の文学の常識だったとは思えないし、不思議ですねぇ。

  • r子供の頃に読んだ抄訳版では「無人島でのサバイバル生活」という記憶しか残ってないけど、全訳版で読むと印象変わる。

    なかなか無人島に漂流しなかったり、やたらとキリスト教(聖書)に関する考察があったりと。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1660年ロンドン生まれ。商売や入獄を経てジャーナリストとして活躍し、論説紙の記事で健筆をふるう。1719年『ロビンソン・クルーソー』を発表。他に『モル・フランダース』『ペストの記憶』など。

「2011年 『ロビンソン・クルーソー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

デフォーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×