触れることの科学: なぜ感じるのか どう感じるのか (河出文庫 リ 3-3)
- 河出書房新社 (2019年3月6日発売)
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感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309464893
感想・レビュー・書評
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一番印象に残ったのは、feel/feelingということばは触覚の比喩表現だ、というもの。
本論はそれ自体いろいろと面白く楽しく読めたのだけど、冒頭のこの一言のインパクトが大きすぎて何も耳に残らなかった。
言われてみれば確かにfeelということばは「触れて感じること」が第一義で、「触れずに感じること」という意味はそこから派生して母屋を乗っ取ってしまったようなもの。
コミュニケーションがどんどん言葉(テキスト)と映像だけに収斂していく中で、もっとも古く原始的で効率の悪い感覚、触覚について考察を巡らせるのも楽しい読書体験でした。
紙の本の重みや手触りを感じながら。
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