触れることの科学: なぜ感じるのか どう感じるのか (河出文庫 リ 3-3)

  • 河出書房新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464893

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!身近なのに知らない世界!
    さらっと読んだだけだから間違ってるかも

    ・有毛皮膚と無毛皮膚(手のひらやくちびるなど)では触覚センサーの配置・密度が違う
    ・触覚センサーには、低周波を感知するもの、高周波を感知するものなどなど種類がある。感知した情報は別々に脳まで送られる。
    ・センサーによって伝達速度がさまざまで足ぶつけてからジンジンするまではラグがあったりする。
    ・撫でられてきもちく感じるなで速度がある(個人差有)
    ・痒くてしかたないのに痛覚がないと無限にかいてしまって悲惨なことになる。痛覚大事。あの写真とあの表現はヒェーってなる。
    ・痛みは気持ち次第で変わったりする。マインドフルネスというワードがこの本でもでてくるとはーって思いました。

    触覚は複雑でまだ詳しくは分かっていないことが多いようです。
    なで速度とか興味深かったですね。
    ほかにも面白情報がたくさんでてきたので、
    またじっくり読み直します。

  • 一番印象に残ったのは、feel/feelingということばは触覚の比喩表現だ、というもの。
    本論はそれ自体いろいろと面白く楽しく読めたのだけど、冒頭のこの一言のインパクトが大きすぎて何も耳に残らなかった。
    言われてみれば確かにfeelということばは「触れて感じること」が第一義で、「触れずに感じること」という意味はそこから派生して母屋を乗っ取ってしまったようなもの。
    コミュニケーションがどんどん言葉(テキスト)と映像だけに収斂していく中で、もっとも古く原始的で効率の悪い感覚、触覚について考察を巡らせるのも楽しい読書体験でした。
    紙の本の重みや手触りを感じながら。

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