優しい暴力の時代 (河出文庫 チ 9-1)

  • 河出書房新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309467955

感想・レビュー・書評

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  • チョン・イヒョン「優しい暴力の時代」 ガラス片を踏んで傷つくように|好書好日(2020.09.28)
    https://book.asahi.com/article/13752208

    いま韓国文学を語るのに欠かせない女性作家の代表作がついに刊行|Web河出(2020.09.14)
    https://web.kawade.co.jp/bungei/3746/

    優しい暴力の時代 :チョン・イヒョン,斎藤 真理子|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467955/
    (単行本)
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208046/

  • 傷ついたことに後になって気づくことがよくある

  • 【選書No】181

  • 7篇の短編小説集に別の作品集に掲載された1篇をまとめた日本独自の短編小説集。韓国の現代社会の日常を記録したようでいて、どこか寂しく悲しくだが温かくもある。絶妙な空気感は日本の小説にはない佇まい。表題短編小説集に追加で含まれた「三豊百貨店」は実際の事故をモチーフにした作品。その読後感は我々の日常にも起きることかもしれないと思うと何とも言えない読後感がある。

  • ずっと苦しい。気づいたら苦しさのなかにいて、この苦しさは解決されそうにもない。
    懸命に働いてもなんとか暮らせるだけ。金銭的に豊かになったとしても、そこから振り落とされないように"レベルの高い"住宅、教育やしがみつく。しがみつくことでいろんなものをとりこぼす。は〜〜〜苦しい。何を抱えて生きていきたいのかを考える余裕も余地もない。いつのまにか倒れて来るドミノのなかにいる、というのはすごい表現。
    「三豊百貨店」の「その豪華さで天下に名を馳せた江南の三豊百貨店崩壊事故は大韓民国が奢侈と享楽にまみれていることを諌める天の警告かもしれない」という文言が心底腹立った。どんなお給料でどんな生活をしてる人による労働でそこの場が成り立ってたのか想像したこともないやつの言葉。はちどりもみよう。
    (待望の文庫化めちゃくちゃうれしいけど1,000円超え高い!!!!それでも文庫化ありがとう!!!!)

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著者プロフィール

1972年ソウル生まれ。2004年李孝石文学賞、06年現代文学賞ほか韓国国内の文学賞を多く受賞。訳書に『マイスイートソウル』(07年、講談社)がある。

「2020年 『優しい暴力の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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