- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309630045
作品紹介・あらすじ
過剰な刺激に身体を蝕まれる「情報病」が蔓延し、その一方で、テレパシーが発達しているいびつな世界。南極では領土問題をめぐって核戦争が勃発の危機にあり、人々は常にストレスにさらされ、不毛な性愛に救いを見いだしている。緊張感に満ちた世界の片隅で、女性科学者とイルカの禁断の愛が、その危ういバランスを崩しはじめる-。1981年に発表されて以来、バーセルミ、ディック、バラードの手法を継ぐまったく新しい現代小説として絶賛を浴び、サイバーパンクの必読書として、果てはスリップストリームの傑作として読み継がれてきた衝撃の書が、待望の翻訳。
感想・レビュー・書評
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ストレンジ・フィクションと呼ぶに相応しい、何とも奇妙な作品。
情報病、テレパシー、イルカの研究とSFらしき要素はあるが、どれも深くは掘り下げず。
訳者の努力のおかげか、文章は意外と読みやすいが、結局よく分からない。
バラードの雰囲気はなんとなく分かる気もする。
サイバーパンクの必読書という紹介は理解できないな…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こことは違う、おそらくパラレルワールドの世界。イルカと愛し合う女性・メリッサ。そしてメリッサを取り巻く人々の様々な愛。奇妙だけど紛れもなく人間を描いた、これぞストレンジ・フィクション。
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惜しいといったところか。文章や話しの構成は好きなので読んでいるときは楽しかったが読後の興奮や喚起される何かが残らなかった。