短篇コレクション 2 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309709703

感想・レビュー・書評

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  • ウエルベックのランサローテ目当て。海外文学読みの割になぜか自分は池澤全集に手を出すのをためらうかというと、なんというかその彼が全面に出すぎなんですよ。この短篇集もそうそうたる作家がならんでいるんですが、その小説の巻頭に夏樹センセイがいちいちコメントを寄せていて、残念ながら、そういうのが嫌なんです。本を読む前にあなたの先入観で邪魔しないでほしい。あと、一冊の本の中に複数の作家が並んでいるのって落ち着かない。この作家と一緒にされたくないようなあとか勝手に不快になってしまう。
    肝心なウエルベックの短編は意外と面白く読めた。短編も上手いんんだなあこのひと。人間の欲望と観光産業。おそらくこれをスケッチとして『プラットフォーム』へ膨らませたのであろう。
    翻訳は日本語がちょっと古臭い印象。「気をやる」ととかまるで永井荷風の『ぬれずろ草紙』かと。いつの時代だ。でも新訳が出るみたいですよ、脱・全集。

  • 「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」「ギンプルのてんねん」が記憶に残ったくらいで、どれも好みではなかった……
    「リゲーア」はセイレーンの話だったか?これは良かった。
    多分、この手の現代的に暗いものを抱えている短編が、「世界文学全集 3-05」よりさらに苦手なんだろう……
    タブッキを久しぶりに読めてよかったなあってくらい。

  • 結構時間かけて読んだ短編集。イタリアもん以外で気になったのは、ガデンヌ、ベル、グルニエ、デュレンマット、バッハマン、トレヴァー、イスカンデル、ウエルベック。ヨーロッパ圏くくりと言えど、当然のことながら多種多様。東欧の作家の作品が読めたのが収穫。

  • グリーン、トレヴァー、タブッキ、ルシュディ、イシグロ、ウェルベック。こういう短編集を読むと自分の好みがうきぼりになって面白い

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