全共闘 らんぷの本

  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309727271

感想・レビュー・書評

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  • あの時代を知っている人にしか楽しめない本だと思う。
    時代を語る時の昂揚はものすごく伝わってくるのだけど、言葉の意味が、そして行間に横たわる当時の常識が分からないから、熱い思いに置いていかれる。

    「団塊の世代」と「全共闘世代」が違うことも知らなかった。
    同じようなものだと思っていた。

    “全共闘世代というのは大学に入るなりして知識人的な世界に足を踏み入れた人間たちに関しての言葉だろう。”
    大学進学率20%の頃の、それはエリート。

    彼らの上の世代は、戦争は正義のためと言われていたのに、敗戦で一瞬のうちに価値観が反転した経験を持つから、民主主義がもたらされたときもまたはしごを外されるかもしれないと半信半疑だったのかもしれない。
    しかし戦争を知らない子どもたちは、これからの日本は平和で、生活はよくなる一方と言われてきたのに、朝鮮戦争をきっかけにきな臭さが戻ってくることが許せなかったのだろう。

    というくらいのことはうっすら分かったけれども、とにかく全体に説明不足。
    権威を引きずり下ろし、見下して、自分たちと違う価値観をあまり認めようとしない頑なさが、読んでいて息苦しくてしょうがない。
    これでは今の若者の理解を求めようがないと思うのだけど。

  • [ 内容 ]
    初公開の写真とともに甦る“熱い季節”の精神史。
    1960年代~70年代、何もかもが熱かったあの時代を、もう一度ふりかえる。

    [ 目次 ]
    全共闘とは何か
    写真を撮りながら、デモ隊の一員として
    架空対談 全共闘―その精神の過去・現在・未来(前提的論点;全共闘運動;全共闘精神の現在・未来)

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