- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309762111
感想・レビュー・書評
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アリスの世界が好きな人にはおすすめ。
「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の解説だけでなく、ルイス・キャロルがどのような人物だったかも書かれている。
また、作品に登場するキャラクターや設定のきっかけにもなる、時代背景や当時の考え方も説明されていて、1つ1つのキャラクターを愛らしく感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャロルの撮った写真も多く載ってて、時代背景や邦訳についてもちょこっと。
不思議の国、スナーク狩り、鏡の国の解説も勿論。
ルイスキャロルの絵は中々の下手さ。
写真を辞めたのはどう考えても、幼女のヌード写真撮影に関連するっしょ。
イーディスEdith の愛称がマチルダMatilda で、何でその呼び名がTillieなのか
面白いのは、慣用句。
知らないと直訳して意味がわからなくなるのを
直接の意味でも、慣用句としても意味を通すのが面白い。
ハートの女王主催の音楽会で帽子屋が歌うと
女王が首をはねよ!
理由は時間を殺そうとしているから。he’s murdering the time
このmurder the time はリズムをとれずにめちゃくちゃに歌うことを意味している。
だから時間のご機嫌を損ねて、いつも午後のお茶の時間のまま。
知らなきゃわかんないわ。 -
テニエルやラッカムの挿絵が満載で嬉しい!実物のアリスは、きりっとした美少女。アメリみたい。鏡の国のほうも読んでみたくなりました。それにしても…キャロルは正直、ちょっと気持ち悪い(^^;; 少女趣味を疑われるの、ちょっと納得…ごめんなさいよ。
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芥川龍之介がアリスの翻訳をしてたとは…。
イラストも今見ても結構かわいい。
アーサー・ラッカムのイラストもいいと思うのに、ディスられてかわいそうっ。
テニエル版はそりゃ別格ですけどねぇ。 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:930.268||K
資料ID:95150048 -
★★★☆☆
作者や絵本の背景をもっともっと知りたいと思えました。
キャロルの絵が悪夢級。いもむしとうしもどきとグリフィンが怖すぎ。
原文でアリスを読めたら!と憧れをかきたてる説明や紹介も。
歴代の挿絵画家さんのエピソードも面白かったです。
キャロルは普通のコドモ好きな青年だと信じていたかった…。
(まっきー) -
ルイス・キャロルの想像力と言葉を紡ぐセンスを丁寧に紹介する本書を読むと、不思議の国(鏡の国)のアリスを原文で読みたくなってきます。
どんな文章も書き手ならではの表現を有するものでしょうが、アリスファンタジーは特に顕著な作品だったのかなと。翻訳の大変さと作者に負けないほどの努力を想像するとそこにも楽しさを感じます。
というわけで、やっぱりこの本の内容を踏まえて、次の機会があっても原文ではなく翻訳本で楽しみそうです。
「夢はまた夢の国をもっている」のであり、目覚めている時間のもつ現実性におさおさ劣らぬ幻実性を夢の時間ももっているのである。(「ルイス・キャロルの生涯」より)(P112) -
不思議の国のアリスほど笑える小説を知らない。鏡の国のアリスもおもしろい。