図説 オランダの歴史 改訂新版 (ふくろうの本)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309762814

感想・レビュー・書評

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  • オランダ系企業に勤めているので、コロナ前は年に2〜3回は行っていたのだけれど、ずっと歴史をもっと知りたいなと思ったまま、日々の生活に紛れて勉強できずにいた。久しぶりに本社への出張が決まったので、この本を借りて読んでみた。馴染みのある地名が出てきたりして(今はただの田舎の町なのに、歴史に名前が出てくるとは!)、新鮮だった。
    やはり、歴史などの知識もあったほうがその地を楽しめるかなと思う。
    この本は写真やデータなども多くて読みやすく、わかりやすかった。

  • 極めて複雑な中世史も分かりやすかった。
    大国相手に(時には二正面で)戦争して、負けても滅亡しなかったのは凄い。当時のヨーロッパにとって、オランダの貿易と金融のスキルが欠かせなかったということか。

  • 235-S
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  • 江戸時代に鎖国状態でも唯一貿易をしていたくらいしか覚えていませんでした。
    オランダの歴史はやはり水の歴史ですね。

    それに植民地への苛烈な収奪も国や東西を問わないよう。
    王家も思ったより歴史が浅い。

  • 幕末に、ひょいと日本に来て、出島で商売していた印象の国だけど、ヨーロッパの強国に囲まれたあの位置で、独立国として維持する為には、当然紆余曲折がありました。
    商売でそこそこうまくいっていた地域に、スペインのハプスブルクが支配権を確立しようとしたものの、何とか撃退したのが1600年あたり。オランダ東インド会社の設立が1604年。その後東洋の覇権をイギリスと争いながら繁栄し、チューリップバブルが1637年。造船、毛織物、各種貿易で繁栄。芸術も盛んになり、レンブラントやフェルメールが1600年中頃の画家。ブリューゲルは1500年中頃なので、ハプスブルグ家のウィーンにある美術史美術館の所蔵品が多い。
    イギリスとは、主に海戦で戦い、東南アジアはオランダが抑えていた。という事で、日本にもオランダ船が来ていた訳です。力関係が逆転するのは、オランダ総督のウィリアムが、イングランドの国王になったあたりで、イギリスの「名誉革命」という出来事です。フランス革命のような血みどろの殺し合いなくして、国王を追い出し、議会制民主主義を確立したと、学校で教わりました。敵対国の総督を迎え入れ、海軍力も自国に取り込むという、英国ブルジョワジーの企画力と、それに賛成して受け入れる柔軟な国民?性が素晴らしいですね。この後、制海権を握った英国は帝国となり、オランダは衰退パターンになるものの、インドネシアだけは植民地として確保し、国を維持したという事になるみたいです。政治史が中心ですが、図説シリーズなので、写真が多く、読みやすい本です。

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著者プロフィール

東京外語大学教授(オランダ語)

「2003年 『マックス・ハーフェラール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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