ナルシスの祭壇 改訂第2版: 山本タカト画集

著者 :
  • エディシオン・トレヴィル
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309907161

感想・レビュー・書評

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  • 耽美&耽美。山本タカトとこれでもかというくらいの性癖の暴露は清々しさを感じ、またとんでもなく高い画力で見ていて気持ちの良さも感じる。正直興奮するから山本タカトの作品は大好きです。

  • 画集第2作。
    少年とも少女ともつかない風貌の少年が最も美しい。卑俗なエログロではなく、品のある頽廃的官能美。近作に比べると色彩や線に泥臭さが残る。
    ビアズリーのサロメやランピトーも取り込まれている。

    <好き>
    ・「月の沈むまで」:表紙。猥雑でいて凛と張り詰めた空気。
    ・「浦島太郎」:横顔の色香。

    『殉教者のためのディヴェルティメント』(第4作)のサロメの絵が見たい…。

  • もともと浮世絵が好き、ビアズリーと伊坂芳太良氏が初めて購入した画集とくれば、山本タカト氏にたどり着かないはずがないよなぁ・・・とつくづく嬉しく思う。

  • 嗚呼地獄絵図。
    この画集全てが排泄物である。

    少年少女は眉間に皺を寄せ、苦悶の表情を浮かべながら自傷を夢想する。
    辿り着くその先には快楽。
    美しい自分自身のへの恍惚。
    そして何がうんこだかと言うと、その一連の行為が僕には排泄行為と重なり、出てきた物はうんこと同義であるということ。うんこは臭くて汚くて触りたくもないけれど、立派な肥料になるのである。
    美しい丈夫な花を咲かせようと思うなら、肥料は必要不可欠。
    自分を彩るうんこさえも美しく思う。

    ああ、ナルシス。

    気になったのは「髑髏毬」。
    言うなれば頭蓋骨蹴鞠なんだけど、素敵だよね、とっても。
    わたしもやりたい。

  • 美しい。

    美麗で繊細でいてエロティック。
    見ている此方が異様なまでにドキドキとしてしまう。
    本当に素晴らしいと思います。
    綺麗だ。

  • ネットで発見し即購入。
    加えて、サイン入り(笑)得した気分ww
    何度見ても飽きません。

  • うっかり子供に見られないように隠しておきます。。。

  • 私が崇拝する方の一人。
    彼のような絵を描ける人になりたい。

  • 耽美。〈浮世絵ポップ〉に惚れた。細緻に描かれる少年、少女、妖怪達。

  • 本屋で一目惚れして買いました。隣で旦那が「ええ〜!それ、買うのかヨ??」的な顔をしていましたが私はこういうの大好きです。
    線が美し過ぎます。線が素敵です。表情がなんともいえません。美しいです。美しい顔をひきたてるためには、背景もしっかりと描写して世界観を創りあげないといけないんだなあ、とつくづく思わされました。

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著者プロフィール

山本タカト(やまもと・たかと)

1960年 秋田県に生まれる

1983年 東京造形大学造形学部美術学科卒業



80年代は主に企業広告のイラストレーションを手がける。

90年代初頭から、19世紀末美術や浮世絵の影響のもとに小説の挿絵を描き出す。

その傍ら「平成耽美主義」と銘打って、幻想耽美なオリジナル作品を制作。

以降、『緋色のマニエラ』『ナルシスの祭壇』『ファルマコンの蠱惑』

『殉教者のためのディヴェルティメント』『ヘルマフロディトゥスの肋骨』

(editions treville 刊)など画集発刊のほか、表紙絵・挿絵の制作、個展の開催など、

意欲的な活動をつづける。



現在 東京イラストレーターズ・ソサエティ会員、国際浮世絵学会会員

「2022年 『吸血鬼の匣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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