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- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309909714
感想・レビュー・書評
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ゲルニカの憤怒を題材とした一編が心をとらえた。
縦3.5m、横7.8mの絵画『ゲルニカ』が目に浮かぶ。いななく馬の裂けた腹部までが、鮮明に。ピカソが、魂から血を流し、霊をたぎらせながら、工業用ペンキで殴った戦争への憎しみ。モノクロームであることが、よけいにその絵の凄惨さを際立たせるかのように。ただ言葉によりつづられたその惨劇は、胸の肉をかき分け、心臓の真っ赤な内側へと流れ込んだ。
パティ・スミスが自作の詩の朗読からその芸術表現を始めたのだという。それは、まさしく、詩が彼女にとって音楽の始点であるかのようだ。
訳にややひっかかりを感じるところもある。日本語として消化しきれていないのではと…原文(もちろん英語)を読んだわけではないから、はっきりとは言えない。しかし、さらに粋を尽くした訳がでれば、間違いなく、もう一度手に取りたい詩集だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パティスミスの詩集が出ると知って気になっていた。
実際に本屋で手に取ったら
装丁がとてもきれいで
少し高いけれど、思わず買ってしまった。
心を掴まれたような感覚になる。
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