- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784311601415
作品紹介・あらすじ
「気にしない」「問題ない」のタイ人気質。タイ人の日本人観、ナマのタイ人とタイの裏社会!経済や政治の最新事情も付した増補新版。
感想・レビュー・書評
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硬軟取り混ぜバランスよくかつ興味深くタイ人観が語られています。タイ旅行前に一読すれば、より旅行を楽しめるかも!?
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三葛館一般 302.23||SA
日本人駐在員としてタイに長年滞在した著者が、さまざまな角度からタイについて解説しています。
長年タイに住み、タイ人と仕事をしてきたからこそ分かる、タイ人の本質や裏社会まで、これ一冊読めばタイについての知識がかなり深まるでしょう。
和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63559 -
元三菱商事社員でタイに長期駐在した経験を持つ著者の目を通したタイおよびタイ人論。
タイ人の民族性に始まり、タイでの生活留意点、治安、スポーツなど、企業人の目線もあり住民目線もあり、タイを理解したい、住んでみたいと思う人には有益な情報が満載な書籍である。
本書を読んで勉強になった点は以下のとおり。
タイ社会にも華僑が深く入り込んでおり人口の1割を占める。 ただし、タイ人との混血を含めると全人口の3分の2は中国人に関連があるという。 また、政財界への進出もめざましく、追放されたタクシン元首相も華僑系とのこと。
日本人とタイ人の共通点。 それは両者とも「白黒はっきりさせることを好まない」アバウトな国民性を持つこと。 加えて東洋人、仏教徒という共通点もあり、日本人とタイ人の相性は良いらしい。
縁起かつぎ迷信深いところ、そして権威に弱いところなども日本人と似ている。 ただし、無口ながら自尊心が強いという点は日本人とは異なる部分か。
タイ人は、機を見るに敏、状況判断が早く的確で対応のうまさがずばぬけていると筆者は言う。ゴルファーに例えれば狙ったところにボールを持って行き、パーで上がればきちんとパーで上がって結果を出すが、状況次第ではローカルルールや自分ルールを持ちだして巧みに適用してくる。 なんとなく分かるような気はするが、それをアンフェアと言わずポジティブな視点で語ることが出来るのは長期在住者ならではと思う。
そして洪水。 本書は2011年の大洪水より前に出版された本であるが、洪水に対する警告がきちんと書かれている。 もともと年間降水量が東京都とほぼ同じ1400mmだが、バンコクはメナム川の下流に位置しており、また昨今の都市開発による地盤沈下でもともと洪水には弱い地域であった模様。 昨年はたまたまだったのかもしれないが、もともと地理的なリスクは有ったということだ。
本書の初版時期はかなり前ということもあり、最新のタイ事情をすべて反映しているわけではないが、タイに興味があり、長期駐在を考えている人にはタイへの理解が深まる良書と思う。 -
政治問題や歴史から、食生活まで多岐に書かれていて、 勉強になった。特にタイ人と仕事をする上での注意やアドバイスが、他には無くて良い。タイ人の性格について読んでいると、今までの経験に合致するところが沢山あって疑問が解消された。