- Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313654235
作品紹介・あらすじ
どんなときでも子ども自身が自分で学びを進めていく算数授業とは?
3つのステップを踏むことで、子ども自身が算数を探究したくなる、
子どもから問いがうまれるワクワク算数授業が実現できる!
算数だけはなんだか無理のある授業になってしまう、
算数だけは教え込む授業になって子どもが考える授業にならないと諦めがちな先生へ。
この本を読むことで、あなたの算数授業は生まれ変わります!
著者自身が子ども自身に学びの主導権を渡していこうとするための試行錯誤や、
子どもに向き合って感じた驚きや戸惑いまで、
セキララに書かれた格闘の経緯が胸に迫る1冊!
感想・レビュー・書評
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自分も授業の導入こそ命で,いかに既成概念を崩して人工的な問いを生み出すかに力を注いできました。しかしコロナの休校期間を受けて,こちらから与えることがなくなった時に,子どもたちが学びを自走させることの難しさを感じているという現実を目の当たりにして,このままではいけないと思いました。
本書には樋口先生の葛藤がありのままに記されており,そこからどのように3つのステップでが生まれたのかも示されています。
簡単に取り入れられるものではないと感じましたが,ここまで向き合い,観をアップデートしていかないといけないという刺激を受けました。
まずは一歩目として,指導要領を読み見方・考え方セットタイムからトライしてみようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ズレを生じさせることで、そこに問いが生まれる。最近感じていたことを言葉にしてくれた気がした。
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とても勉強になった。
算数の授業で指導計画を練る際にそれぞれの単元で「教える」「考えさせる」ところをはっきりと分け、3つのタイムに分けて計画的に展開していきたい。
人工的な問いを仕掛けて子ども達の中にズレを生じさせ、クラス全員の考え方をセットする。
例えば「並べ方と組み合わせ」の単元で自分は問題解決型学習でしか授業したことがなかったので、この3つのタイム分け指導法で子ども達がどのような反応、成果が出るのか試してみたくなった。この学びタイムを使えば、児童一人一人が自分に合った進度で学べるので、以前から悩んでいた習熟度の差の問題を解決できそうだ。
単元ごとに配る指導表の目標に「クラスみんながわかる」ということを明記して、全員が周知してる授業づくりが素晴らしい。教え合いのある学びは教えてもらう子が救われるだけでなく、教えることでアウトプットになり、より理解が深められる学びだ。
以下メモ
見方、考え方タイム
学びタイム
問題タイム
子どもから自然と出る問い、教師がめあてにそって目的を持ってする問いとを使い分ける
どのような見方をしていくかということに着目させたい時は教師からの問い
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算数授業の話だけれど、教育観そのものを考え直すことができる1冊。
『学び合い』、単元内自由進度学習、問いづくり、算数の授業づくり、様々な実践を経験されてきたからこそ考え出された3つのステップの算数授業は非常に参考になった。単元学習を算数の授業で行えないかとチャレンジしていた僕は、首がもげるほど頷
きながら読んだ。
学習を自然な形で自分ごとにしたい。教科としての深い学びも実現させたい。自分自身が常日頃から悩んでいることがある。この本はそんな悩みに対する1つの考え方を示してくれた。
しかし、そっくりそのまま実践するので危険だと思う。1度読んだだけでわかったつもりにならず、何度も読み直し、仲間と議論し「僕の教室でのわくわくする算数授業」を創り上げていきたい。
巻末の「結局は『自分』」という言葉はかなり響いた。