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- Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314007078
作品紹介・あらすじ
本書は、モース論文をめぐって開催されたシンポジウムの記録。モース論文を巻頭に置いたうえで、実に多様な分野の研究者たちがその展開を試みている。古代のギリシャ・インド・中国から、近代のアフリカやパプア・ニューギニアに至るさまざまな社会の事例が紹介され、またヨーロッパの思想史が振り返られ、それぞれの場所で「人」の概念がどのように形成されているかが、議論の的になる。そこでは何が普遍的なのか、何が文化によって変化するのか。本書は、人間存在の最も基本的な部分にかかわる議論であるとともに、「カテゴリーの社会史」ともいうべき方法による西欧近代の問い直しの試みともなっている。人類学、哲学、歴史、社会学、心理学といった多くの領域に、まちがいなく知的刺激を与える一冊。