統計学へのステップ

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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320016613

作品紹介・あらすじ

本書の1章は、統計学への導入の話です。またデータの整理の意味で記述統計の話が中心です。2章は、事象の起こり方の数理的な基本となる確率、確率分布に関する話題です。主要な分布である正規分布、二項分布などの説明もあります。3章では、推測統計の基本である検定と推定の考え方について述べてあります。4章では、連続データの最も重要な分布である正規分布の平均、分散に関する検定と推定の仕方を述べています。5章は離散データの代表的な分布の二項分布の母比率に関する検定と推定、更には分割表による2つの分類基準の独立性などの検定手法について述べています。

感想・レビュー・書評

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  • 品質管理関連の試験を受けるために、統計学を知っておこうと思う人にはよい本だと思われます。

    統計学そのものを理解しようと思うと、あいまいでつかみどころがないものについて扱っている場合と、
    厳密に数えて確認しているものについて扱っている場合と、数字にしてしまうと違いが分からない。

    数字にする前の、数字にしたものの価値について、議論する必要があるだろう。

    たとえば、母集団が現実に数えられるものかどうか。
    誰かが、いつかは数えたが、別々に数えたものを、足したものだけかどうか。

    別々に数えたものである場合には、数えた漏れがあるとか、重複があるとか、
    最初に作った数字のあいまいさを評価するところからはじめることが大事ではないでしょうか。

    数になった後の処理よりも、数にする際の処理を考えるのが、統計学の真髄だと思っています。

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著者プロフィール

長畑 秀和(ながはた ひでかず)
岡山大学名誉教授
博士(理学)
1979年 九州大学大学院理学研究科数学専攻前期博士課程修了。
1980年 九州大学大学院理学研究科数学専攻後期博士課程中退。
1980年 大阪大学基礎工学部教務職員,1985年 大阪大学基礎工学部助手,1987年 作陽短期大学 助教授,1990年 兵庫県立姫路短期大学助教授,1991年 岡山大学教育学部助教授,1999年 岡山大学経済学部教授,2020年3月 岡山大学退職(岡山大学名誉教授),2020年 環太平洋大学経営学部教授,2023年 同大学退職。
専門は統計学。著書に『Rで学ぶマーケティングリサーチ』(日科技連出版社,2022),『Pythonで理解を深める統計学』(共立出版,2021),『Rで学ぶデータサイエンス』(朝倉書店,2018),『Rで学ぶ多変量解析』(朝倉書店,2017),『Rで学ぶ実験計画法』(朝倉書店,2016)などがある。

「2023年 『R言語入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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