生物学と医学のための物理学 原著第4版

制作 : 吉村 建二郎 
  • 共立出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320035942

作品紹介・あらすじ

生物の現象や機能は,つきつめるとすべて物理学の法則に従っている。肘にかかる力は固体力学で,血流の乱流は流体力学で,神経の活動は電磁気学で説明され,個体から細胞,分子レベルまで物理法則が支配している。本書は,主に,細胞,組織,個体というマクロな生物現象の理解に必須の物理学が分かりやすくまとめられている。分子レベルの研究が中心を占める日本では類書は少なく,学生から研究者まで広く推薦できる。
 本書は,基本的な物理法則で章立てし,各章では,まずその物理法則を予備知識なしに理解できるように書かれており,続いてその法則がどのように生物学や医学に応用できるのかという具体例が示されている。多くの例が挙げられており,しかも定量的な考察が多いため,実感としてとらえやすい。例えば,直径2cmの動脈では血流速度が38cm/秒を越すと,乱流が発生する仕組みが解説されている。人体の主要器官についての解説はもちろん,昆虫の飛翔など幅広い話題が取り上げられており,楽しく読み進むことができる。
 原書は初版以来好評を博して版を重ねてきた。本書は最新の知見が追加された2013出版の(第4版)の訳書である。各章末には演習問題がついており,学部生,院生の講義用・自習用にも最適である。(原著名:Physics in Biology and Medicine, Fourth Edition/発行元:Academic Press 発行年2012.12)

感想・レビュー・書評

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  • 生物のメカニズムが実は物理学と関係していることが学べる貴重な本です。

  • 2015年6月新着

  • 請求記号 464.9/D 46

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