- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320056770
作品紹介・あらすじ
分子系統解析は、進化研究者ばかりでなくデータ解析の一手法として分子生命科学の研究者にも広く利用されている。すでにすぐれた分子系統学の著作や翻訳が刊行されているが、本書の特徴は、統計的アプローチに焦点を絞り、分子系統学の主要な問題を幅広く解説している点にある。特に、ベイズ法の分子系統学への応用については類書がない。一方、統計学の基本的な概念についても深く議論されており、この点も本書の魅力の一つである。例題や図も豊富であり、難しくなりがちな式の意味を理解するのを助けてくれる。
〔原著 Computational Molecular Evolution(Oxford Univ.Press、2006)〕
感想・レビュー・書評
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5481円購入2011-06-28
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DNAデータなどから系統樹を作成する系統解析は、分子生物学から生態学に至るまで幅広く行われている。本書の著者であるYangは系統学の第一人者であり、本書は、DNAデータからどのように系統解析を行うかという「系統学への統計的アプローチ」をズバリ扱った教科書である。
一貫して複雑な階層ベイズが頻出する上、マルコフ過程なども多用されているためとっつきにくいが、慣れてきたら違和感なく読めるようになった。
何度も読んでいるが、深く理解するにはもっと読み込まなくてはならないと思っている。
本書の対象者は、系統解析ソフトの裏側でどのような統計解析がなされているのか知りたい人。どういうソフトウェアどのようにを使えばいいかといった情報は皆無に等しいので注意。 -