- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320077072
作品紹介・あらすじ
本書は,建築学・環境工学を志す学生のみならず,音響学に初めて接する一般学生・技術者に対する入門書として初版発行以来長年にわたり高評を博してきた。第3版では,その応用技術や測定技術の進展により変更となった関連する規格・標準に即して全面的に見直し,特に,旧版の5章「空気音の遮断」を野外の騒音伝搬と防止や空気音の伝搬と防止に関する章に分けて内容を改め充実させた。
感想・レビュー・書評
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理論と実用のバランスが良い。
大学院の「音響工学特論」の参考書として購入。音波の反射・透過・回折といった基礎理論がまとまっている。また防音壁や遮音塀、消音器の様々なバリエーションの特性や材料表が収められ、実務的な知識も得られて良い。
壁や床を伝わる音も取り上げられており、空気に限らず固体も含む波動全般の理解に重宝する。少々込み入った理論は付録として巻末にまとめ、本文のわかりやすさが工夫されている。
「建築・環境」のタイトルの通り、室内と開放空間の双方を網羅的に理解できる。各国の騒音規制や基準を参照して音の抑制に注力する一方、表紙絵のようにコンサートホールの設計の留意点をまとめて音を積極的に用いるポジティブな視点も両存する。また裏表紙にある前川チャートは著者自ら解説する。評価指標が数多く紹介され分析や音環境改善の参考になる。
目次
1.音波と聴覚の基礎
2.騒音・振動の測定と評価
3.室内音響
4.吸音と材料・構造
5.野外の騒音伝搬と防止
6.空気音の伝搬と防止
7.固体音と振動の防止
8.環境騒音振動の防止計画
9.室内音響計画
10.電気音響設備
11.補遺
12.付表詳細をみるコメント0件をすべて表示