知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320122468

作品紹介・あらすじ

 身体性、すなわち知能には身体が必要不可欠であるという概念が提案されてから人工知能分野は大きく変化した。本書では、多くの研究事例と新しい知見を取り上げながら、身体性の意味―すなわち身体を持つことが知能にどのような影響を及ぼすかーを探ることによって、知能の理論への第一歩を踏み出す。
 本書は、人工知能やロボット工学分野のみならず幅広い分野の読者を対象に、平易な語り口と魅力的なイラストによって、知能に対する新しい見方だけでなく、われわれ自身やこれを取り巻く世界に対する新しい見方を提案している。

感想・レビュー・書評

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  • ロボット開発が持つ問題点
    「参照フレーム問題」(ロボットへの行為の命令にたいして、従来のデータベース的な解決策では、記憶領域が爆発してしまう)
    解決策
    そもそも生命は環境との相互作用から行為を産出する。
    つまり、それが何かを知ることなく、なにをするか(どこに進むか)を決められる。

    「ニューラルネットワーク問題」(強力な並列プロセッサがあったとしても、それだけではロボットのためのニューラルネットワークの設計問題を解くことにはならない。)

    解決策
    ネットワークはロボットの形態とともに開発する。
    環境との能動的な相互作用を利用することで、感覚刺激をうまく生成する。


    ありが作る行列は、なぜそうなるのか、いったいどうやれば良いかという問いかけを無効にする。このような自己組織化の考え方と、「知能は身体を必要とする」という身体性を有するシステムをミックスさせた、人工知能、人工生命の新しい地平を示している。

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