実用的でないPythonプログラミング: 楽しくコードを書いて賢くなろう!
- 共立出版 (2020年8月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320124615
作品紹介・あらすじ
本書ではPythonを使い,火星や木星や銀河の最果てを,詩人の魂を,高度な金融の世界を,選挙の不正を,ゲーム・ショーのトリックを,探っていく。マルコフ連鎖解析のような技術を使って俳句を詠み,モンテカルロ・シミュレーションで金融市場をモデル化し,イメージ・スタッキングで天体写真を改善し,遺伝的アルゴリズムで巨大なネズミを育てる。それとともにpygame,Pylint,pydocstyle,tkinter,python-docx,matplotlib,pillowといったモジュールの経験を楽しく積むことができる。
この本は2冊目のPythonの本とみなすことができる。完全な初心者向けの本や入門クラスの後に続く本,あるいは補完する本となることを狙っている。「impractical」(実用的でない)というタイトルに反して,本書の内容はかなり実用的で,文字列やコレクションの操作といった基本的なことから,Officeドキュメントの読み書きやGUIアプリケーションの作成といった応用的なことまで,プログラミングを学ぶ上でのトピックが幅広く網羅されている。すべてのコードに注釈や説明がついており,練習プロジェクト・挑戦プロジェクトでコーディングの腕をさらに磨くことができる(練習プロジェクトは解答付き)。
原著:Impractical Python Projects: Playful Programming Activities to Make You Smarter, 2018.
感想・レビュー・書評
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笑いながら読める技術書。
お題は確かに実用的ではないけれど、その実装には随所に実用的なテクニックが詰め込まれてる。
頭の体操をしながらPythonの応用力を高めていくような感じ。
自分の場合は独学でなんとなくやってたところが多分にあったので良い勉強になった。
これくらいフランクだととっつきやすい。
ソースコードがダウンロードできるのも嬉しい。
やはりプログラミングは動かしながら学ぶに限る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あくまで読み物・エンターテインメントとしてこの本を読むならアリだと思います。逆に、Pythonプログラミングの知識獲得を目的にするのであれば適していません。
この本はPythonという手法を用いて、世の中の(あまり実用的でない)テーマに対して解決を行うといったもので、本筋は解決の行い方なのであって、Pythonという手法自体はそれほど重要ではありません。話の与え方が(プログラミングに関係なく)こういう解決の仕方もできるよ、ということであり、Pythonという手法自体はおまけです。Pythonでなければならないこともないし、Python独特の解決の仕方を紹介しているわけでもありません。極端な話、別にPythonでなくてもこの本は成り立ちます。
私はそのテーマ自体を勘違いしていたのであまり(自分には)適しませんでしたが、最初からそのつもりで楽しみながら読む分には面白い本だと思います。 -
請求記号 007.64/V 46