- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784322126730
作品紹介・あらすじ
エクセレントカンパニートップが語る魅力的な企業の本質と証券市場分析が明らかにする京都企業独自の価値。京都大学経済学部で大好評の講義が待望の書籍化。
感想・レビュー・書評
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2021年56冊目。満足度★★★★☆京都大学の経営学講義に招かれた企業経営者の講演を書籍化したシリーズの一番最初のもの。この内容は学生よりもビジネスマンにとって、むしろ有益であろう。シリーズ全て読むに値
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日本電産 永守さん
モーターで世界一にという強い気概のもと、M&Aを通じて圧倒的なシェアを築き上げている。絶対にできないことはないという力強い思いのもと、挑戦を続ける姿はかっこいい(働きたいかは別として)。そして最後の奥野さんの話の中にもあるようにシェアNo. 1ゆえに周りを圧倒して、競争優位性を築いた。
ワコール 塚本さん
圧倒的に広めていくのではなく、現地の人に合った形を作っていくことでロイヤリティを高めていく。また再購入率が非常に高いのは、そのようなロイヤリティの高さを示している。
全員に共通して日本だけでなく世界に向けてシェアを取っているということである。そしてそのためには英語が必要であり、向こうの文化を理解することが必要である。ビジネスといっても人付き合いであるため、友達になれないような人とは付き合えない。まだまだ勉強が必要であると感じた。
またそれぞれの企業は独自の強み(製品)を持っていてそれに集中することで勝ちを収めている。
しかし、奥野さんの話にも合ったように勝てない時にはアメーバのように変化していくことで生き残っていく術もある=キャピタルアロケーション(1.産業構造=付加価値をつけれているか+2.競争環境=ブルーオーシャンor圧倒的優位性+3.潮流)
そしてビジネスマネジメントとこの二つが経営者として大切である。
ウォーレンバフェットはこのキャピタルアロケーションに優れている。
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京都企業にフォーカスを当てながら、投資家目線と経営者目線で企業価値を追った一冊。経営者、投資家が学生相手に講義をした内容を実況中継しており、さながら白熱教室のよう。
たまたま本屋にあったのを通読。知識面での発見こそ少なかったものの、京都という地域が育んだ企業についての考察、各経営者の思想は刺激になる内容。特にこれから働く会社を選ぶ大学生にはおすすめしたい。