- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784322135879
作品紹介・あらすじ
過去数年にわたり地域金融機関との間でその収益力強化につながるようなさまざまな連携を深めてきたSBIグループ。
再編・統合を含め地域金融機関の動向への関心が一気に高まるなか、第4のメガバンク構想、地方創生パートナーズ創設など地域経済への貢献は新たな段階に移った。
SBIグループはなぜ地方創生に取り組むのか、どのようなことを、どのような形で進めようとしているのか、コロナショック後の地域金融はどう変わるのか。
地方創生への熱い思いを、「公益は私益に繋がる」「顧客中心主義の徹底」といった経営哲学とともに語りつくす。地域金融関係者必読の書。
感想・レビュー・書評
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「公益は私益につながる。都市から地方への流れの中、地方に顧客基盤を作るのは非常に重要」というSBIのビジネススタンスを踏まえ、同社の地方創生の取り組みを事細かに説明した本。客観的に見て大層なことをやっているし、それが出来ている。特に地方銀行を立て直すスキームは秀逸で、地方創生にマジで取り組んでいる事業体としては急先鋒のように思える。
民間企業にしてもNPOにしても、地方創生に取り組む場合、うまく行く行かないにしてみんなプラットフォーム作りがちだよね。関与者増やさないとできることが限定的になるのは無論ですが、長期的な運営が可能なスキームと財源を持って来るのにみんな苦労している印象。要は、自治体単位で大々的に地方創生をやる場合、篤志家でもいない限り財政的な面で難しく、一から考え抜ける集団を形成することも実にハードルが高くなる。逆に小さなことからひとつずつなんてやろうもんなら、学芸会レベルのもので完結してしまい、それが一番恐ろしい。
その点、特定の地域を対象にしない地域金融機関の立て直しを通じた地方創生というのは、目的をしっかり果たせてるなぁと思うのよね。地方創生ってのはそりゃそこに住んでる住民主役で各々独創的にやっていくのが綺麗だけど、そうじゃなく地域金融機関とか役所とか学校とか、地域の基幹部に対してプラスに働きかける仕事も胸張って地方創生と言える。そんなことに気付かされました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金融知識が乏しいからか、全く理解できず。再読対象。