- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323025278
感想・レビュー・書評
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小学校のころに読んで読書が好きになったきっかけの本です。
改めてもう一度読み返してみましたが
ストーリー性ではいろいろな方向に話が飛んでいたのですが
虐待やいじめについて深く考えさせてくれる本でした。
当時にとっては新鮮だったかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学校低学年だった私でも、涙をながして繰り返し読んだ本。素晴らしい作品です。
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読書感想文の定番として読んでみたけれどもやっぱり微妙。
話の中身はとにかく、物語としては一流ではない。
母子の葛藤のシーンがあまりなく、後半は
いじめ問題だったり障害者問題だったり蛇足感が否めなく、
あすかの物語に本当に必要だったのかがわからない。
特に養護学級の子どもを出す意味がわからない。
物語にしっかり絡まずただの感動要員になってしまった。
最後のパーティーも。。。
児童文学にケチをつけるなと言えばそうなのですが、
もっと感動できる本があるはずだと思う。 -
大学図書館にあったシリーズその4。
「あんたなんか生まなきゃよかった」。待ちに待っていた誕生日に、実の母親にそう言われたショックで声が出なくなったあすかは、横浜から宇都宮の祖父母のもとに預けられることに。自然と触れ合い、祖父母からあふれんばかりの愛情を受けて声を取り戻した彼女は、あることを学ぶ。それは「自分の感情を大事にすること」、そして「自分らしく生きること」――。そうして、元気いっぱいになって横浜に帰って行ったあすかは…。
以上のあらすじは09年秋にドラマ化されたものと大体同じだが、小説ではここで大団円ではなくまだ物語が続く。転校先のクラスではいじめが横行し、本来止めるはずの担任教師も一緒になっているという始末。そんな状況を放っておけないあすかは、いじめられっ子を助けたり、父母同伴の「いじめを考える」授業参観を行おうと奮闘する。また、養護学校で親友が出来たのもつかの間、彼女の死にも出会い、さらには心のよりどころであった祖父をも失ってしまう。ドラマでは虐待で受けた心の傷を治し、母親を受け入れてハッピーエンド、という話だったが、小説では心の傷を治した後の様子、あすかが様々な問題や出来事を通して人間的に成長する様が描かれていたとは知らなかった。時間などの制限があるのだろうが、個人的にはこっちをドラマでも取り上げてほしかったような気がした。しかし、ドラマも原作も非常に面白かった。
この作品は1997年に初版が発売されたそうだが、十年以上たってもドラマ化されたり、依然として面白く読めるというのはすばらしいと思う。当時も私はこの作品の存在を知っていたが、手に取ったことはなく、昨年のドラマを見て思い出したという次第。だが、当時読んでいたらその後の学校生活に大きな影響をもたらしたかもしれないと思うと、少し残念だ。あすかが学んだことはどちらも至って当たり前で、大変大切なことだと思うのだが、どれほどの人々がこれを実践できているだろうと思う。うつ病や不登校がもはや普通に存在するのは、現代がこれが出来ない社会であるからではないだろうか? 「自分って何?」という疑問は恐らく人類に普遍的な問題だと思うが、現代になって余計とらえにくい難問になってきているように、本作を読み終えて感じた。技術が進化し、何でも好きなことを出来るようになった今こそ、たまにはパソコンやテレビを消して考えてみるのも大切かもしれない。
虐待、不登校、いじめ(これらとは別種かもしれないが、親の子供に対する過干渉、期待過剰)などは今も依然として存在する問題であるし、むしろ酷くなっている気さえする。それらを描いた本作が今も読み継がれていること、十年も昔に描かれている本作と2010年の現在の状況が全く変わっていないことはある意味皮肉ではないだろうか。
最後に、あすかから影響を受け、両親の期待に応えられるような「いい子」をやめ、自分らしく生きるために進学校を退学、そして別の高校に編入することを決意した兄の直人が強く印象に残った。私も、こんなふうに自分の人生に大きな影響を与えてくれるような人に出会いたいと思う。 -
小学生のときに読んだのでなんか思い出深い。
小中学生は読むべきな気がする。 -
アダルトチルドレンの母親の精神的虐待によって病んでしまう少女のお話。
欲をいえば、分散しすぎてもったいない。もうちょっとポイントを絞って欲しかった。 -
親に愛されなかった子供はどうやって愛を知るんでしょうか
小学生の頃に読んで、それからずっと好きな作品
主人公のあすかはある時母親に言われた一言が切欠となって声が出せなくなってしまう。
そんなあすかを救ってくれたのはじいちゃんとばあちゃんのあったかい心だった。
一度は失った、与えられるべきだった愛情をすこしづつ取り戻していくあすかを描いた作品なのですが、私にとってこの物語にはもう一人主人公がいると思っています。それがあすかの母親・静代。
2005年にこの作品に加筆修正を加えた文芸書版「ハッピーバースデー」では彼女の心の闇にも焦点をあてており、児童書の時よりも幅広い年齢に読まれる作品となった。
児童書ではありますが大人にこそ読んでいただきたい作品です -
ドラマ化もされましたが、絶対原作のほうがいいです。
何度か読みましたが、そのたびに涙がでました。 -
仲間の大事さを改めて思いました
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涙が止まらない。そんなシーンの連続。
私自身、彼女に似た境遇、気持ちだったころもあり、読むのがつらかった場面もありましたが、これはひとりでも多くの人に読んでほしい作品です。