よぶこどり (大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本)

著者 :
  • 金の星社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323038834

感想・レビュー・書評

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  • 可愛いキツネの絵が描いてある本。……ではない。
    キツネの話ではない。リスの話なのだ。
    が、絵がキツネに見えてしまう。そして、妹も「キツネ?」と…。
    ううーん。リスのハズなのだけれどもなぁ。





    リスが鳥の卵を温めて、ヒナを育てる。
    やがて、ヒナは自分が鳥だと気が付いて、空に帰っていく。
    リスは毎日泣いて、ヒナの名を呼び、やがて鳥になって空を飛ぶ。
    そして、ヒナを探し続ける。

    という物語。

    結局、リスさんはヒナには会えないままお話しが終わるのです。





    悲しい話。なのに、好きです。
    むかーしは、書いてないだけでリスさんはヒナさんに会ったんだ!と思ってた時もあった。
    今は……どうだろうなぁ。会えなくてもいいんじゃないかなと思う。

    鳥になって空を飛ぶのは死んだからで、結局は違う種族、違う価値観のものは一緒になれないのかなとも思ってしまうのです。

  • いつも一人ぼっちだったリスが、かっこうの赤ちゃんという友達ができて子育てをすることに生き甲斐を見つける。かっこうの赤ちゃんはもぐらから告げられた真実に、とまどいながらも自分の自我に目覚めてしまい、空高く飛んで行ってしまう。

    育ての親のようなリスが、かっこうの子どもがいつか帰ってくるのではと思い待ち続ける姿は、人間の子どもが親離れをして独り立ちしてしまう寂しさと似ているのではないだろうか。

    カッコウという鳴き声が、子どもの名前を呼ぶ声に聞こえてくるというのは、今後、山中でその声を聞くと思い出してしまい、切なく思えるような気がする。

  • 小さいころ母が読んでくれたんだけど、そのたびに母の方が感動していつも泣いてしまってた、そんな一冊

  • 山形県高畠町にある浜田廣介記念館を訪れたとき、このお話のアニメ版が館内上映されていて、見てたら思わず涙ぐんでしまいました。「〜であります。」と繰り返される文体は、黙読で読むと、温かく、味わいがあっていいのですが、音読しちゃうと何かちょっとテンポが難しいかなぁ(^_^;)子どもたちには少し難しかったみたい。お母さんらはイチコロ(T-T)だと思いますよ〜。『リスが大切に育てた小鳥は、ある日、大空へ飛び立ち、それから戻ってきませんでした。リスのおかあさんは、小鳥に付けた名前を、空に向かって呼び続けます…。』

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著者プロフィール

1983年、山形県高畑町に生まれる。童話作家として50余年の間に、約1000編もの童話や童謡を世に残し、「日本のアンデルセン」とも呼ばれている。代表的な作品に『りゅうの目のなみだ』『よぶこどり』『むく鳥のゆめ』などがある。1973年、80歳でなくなる。

「2013年 『講談社の名作絵本 ないたあかおに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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