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- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784324095812
感想・レビュー・書評
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本書は、地方交付税を受け取る側(自治体)ではなく、地方交付税を交付する側(総務省)の視点で書かれた地方財政制度の本というところに、その特色がある。地方財政の総体としての地方財政計画の内容や、地方交付税の財源不足への手当て等の運営に注目し、マクロの動きが個々の自治体の運営にどのように影響するかを解説している。自治体関係者にとっては「ヒミツ」のように見える地方財政制度の仕組みをわかりやすく解き明かしてくれるという点で意義のある本だと思うが、それでも自分にとってその内容は一読してすぐ理解できるものではなかった。地方財政制度は複雑怪奇でなかなか難しいということを再認識した。
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地方財政の大家、小西先生の解説本で、小西先生曰く「入門本」とのことだが、0から勉強しようという人はそれでも相当難しいんじゃなかろうか。少しかじったぐらいの人が、ちゃんと考えようということで読むとちょうどいいと思われる。よって、後輩に進めたい本としてはかなり高ランク。てか、去年読んでおけばよかった。。。
交付税の複雑さは必要なことだとか、基本的に現行制度を支持する意見が多く、御用学者感も感じるかもしれないが、それでもそれぞれ理論に基づいたものなので納得感はある。ただ、財政運営の基本は「出ずるを量りて入るを制する」というのは、昔市町村相手に「入るを量りて出ずるを制すでしっかり健全化にとりくんでください」と言った立場からするとちょっと疑問を感じるところではある。
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