パースの哲学について本当のことを知りたい人のために

  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326154470

作品紹介・あらすじ

プラグマティズムと記号論の関係解明、「パースの記号論はパースの論理学の主要な内容であって、プラグマティズムとは、パースの論理学における統制原理として始まったものである」という視点の採用をもって、巨人パースの全体像を鮮やかかつ平易に描き出す画期的入門書。プラグマティズムは記号論を背景として論じられるべきである!

感想・レビュー・書評

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  • 帰納、演繹に加えられる第3項としてのアブダクションが科学の方法を成しているという説明方法が印象深い。記号論とプラグマティズムの結びつきを強調する重要な書物だと感じた。
    しかし私がパースの言う三項関係を上手く理解できておらず、その関係を支える証明も数学的に厳密なそれとは程遠く思われた。
    その三項関係についての理解が深まればプラグマティズムについて新しい見方ができるのだろう。時間があるならばもう一度読みたい本の一冊。

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著者プロフィール

コーネリス(キース)・ドヴァール(CORNELIS DE WAAL)

オランダに生まれ、マイアミ大学のスーザン・ハークのもとでパースを研究するため1992年に合衆国に移住した。合衆国に移る前はロッテルダムのエラスムス大学で経済学と哲学を学び、アムステルダムのVNUビジネス出版で編集者および記者として数年間働いた。博士号を取得したのち、パース編集プロジェクトに参加し、そこで30巻の『編年体パース著作集』の共同編集者となった。2011年にそのプロジェクトを離れ、『チャールズ・S・パース協会 トランザクション』の編集主幹となった。パース、ジョージ・ハーバート・ミードおよびプラグマティズムに関する著書を発表し、スーザン・ハーク、新実在論、そして再びパースに関する論文集を編集した。その他論文多数を執筆している。現在ドヴァール氏はインディアナポリスのインディアナ大学-パーデュー大学の教授であり、そこではアメリカ哲学の修士プログラムを創設して、その責任者であったことがある。

「2017年 『パースの哲学について本当のことを知りたい人のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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