プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 上巻 (現代プラグマティズム叢書)
- 勁草書房 (2020年11月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326199808
作品紹介・あらすじ
プラグマティズムは死なず! 分析哲学とドイツ観念論を経由して、過去から現在に至るプラグマティズムを生き生きと蘇らせる。
ドイツ観念論と英米哲学をプラグマティズムのうちに統合する壮大な構想で注目を集めるブランダム。本書は、揺籃期から現在に至る様々なプラグマティズム観を照応しつつ、自身の哲学を簡明に披瀝した意欲作である。ヘーゲル・リバイバル、言語哲学、心の哲学など広範な分野にまたがるブランダム哲学への手引きとして最良の一冊。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架:133.9A/B71p/1/K
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正直、(日本語が分かりにくいため?)内容を読みこなせず、詳細は理解できなかった。ただ、下巻の最後の訳者解説を読みつつ、上巻をつまみ読みして、いくつかのポイント/概要がなんとか分かった(ような気がする)。
ブランダムはプラグマティズムに分析哲学を導入(?)するが、プラグマティズムらしく、分析の前提となる言語の意味については、言葉の使われ方(語用論)を軸に行っていることが特徴。
ローティの強い相関主義の超克(批判?)がモチベーションになっている(この点はミサックと同じか)
どうやら、このような議論から規範性(なにがしかの超越性?)が生まれる(存在する?)という主張になるらしいが、理解できない(ミサック同様にそうあってほしいという期待を込めた仮説か?)。ただ、規範性が存在するという主張のロジックは(ニヒリズムを超克するヒントとして)興味があるので、できれば理解できるようになりたい。 -
好印象。カント、ヘーゲル、ウィトゲンシュタインらの欧州的なものからの参照と、パース、ジェイムズ、デューイらのアメリカ的なものも使いつつ、とても、エキサイティングな展開でした。human experienceと自然とのinteractionは、ソーシャルワークに通じるものを感じた。