プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 上巻 (現代プラグマティズム叢書)

  • 勁草書房
3.50
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 73
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326199808

作品紹介・あらすじ

プラグマティズムは死なず! 分析哲学とドイツ観念論を経由して、過去から現在に至るプラグマティズムを生き生きと蘇らせる。

ドイツ観念論と英米哲学をプラグマティズムのうちに統合する壮大な構想で注目を集めるブランダム。本書は、揺籃期から現在に至る様々なプラグマティズム観を照応しつつ、自身の哲学を簡明に披瀝した意欲作である。ヘーゲル・リバイバル、言語哲学、心の哲学など広範な分野にまたがるブランダム哲学への手引きとして最良の一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東2法経図・6F開架:133.9A/B71p/1/K

  • 正直、(日本語が分かりにくいため?)内容を読みこなせず、詳細は理解できなかった。ただ、下巻の最後の訳者解説を読みつつ、上巻をつまみ読みして、いくつかのポイント/概要がなんとか分かった(ような気がする)。

    ブランダムはプラグマティズムに分析哲学を導入(?)するが、プラグマティズムらしく、分析の前提となる言語の意味については、言葉の使われ方(語用論)を軸に行っていることが特徴。

    ローティの強い相関主義の超克(批判?)がモチベーションになっている(この点はミサックと同じか)
    どうやら、このような議論から規範性(なにがしかの超越性?)が生まれる(存在する?)という主張になるらしいが、理解できない(ミサック同様にそうあってほしいという期待を込めた仮説か?)。ただ、規範性が存在するという主張のロジックは(ニヒリズムを超克するヒントとして)興味があるので、できれば理解できるようになりたい。

  • 好印象。カント、ヘーゲル、ウィトゲンシュタインらの欧州的なものからの参照と、パース、ジェイムズ、デューイらのアメリカ的なものも使いつつ、とても、エキサイティングな展開でした。human experienceと自然とのinteractionは、ソーシャルワークに通じるものを感じた。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

ロバート・ブランダム (Robert Boyce Brandom) 
1950年ニューヨーク生まれ。1972年にイェール大学を卒業後、1977年にプリンストン大学にてリチャード・ローティとデイヴィッド・ルイスのもとで哲学の博士号(Ph.D.)を取得。現在はピッツバーグ大学の哲学特別教授(Distinguished Professor of Philosophy)を務める。ピッツバーグ学派として知られる分析哲学の一潮流を主導する第一人者であり、英語圏におけるヘーゲル再興の立役者としても知られている。前者に関する主著に「推論主義」の立場を打ち出した『明示化』(Making It Explicit, 1994)、後者に関する主著に『信頼の精神』(A Spirit of Trust, 2019)がある。現代におけるプラグマティズムの代表的論者でもあり、『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(Perspectives on Pragmatism: Classical, Recent, & Contemporary, 2011)はそれに関する論文をまとめたものである。

「2020年 『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロバート・ブランダムの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×