ユーゴ紛争はなぜ長期化したか: 悲劇を大きくさせた欧米諸国の責任

著者 : 千田善

• 勁草書房 (1999年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

悲惨な戦争を防げなかったのはなぜか。冷戦後の不透明な世界、続発する地域紛争-。渾沌たる現実に明解なメスを入れ、国際社会の責任を問う。

感想・レビュー・書評

[tom-okiさんの感想 · 2013年6月4日]

1990年代に惨禍を極めたユーゴの各内戦。著者は当時の国際情勢に重きを置く見地から、アメリカやドイツなどの関係諸国の対応のまずさが、その長期化につながったと主張する。これを読めば目下のコソボ問題が、どれだけ深刻な下地を持っている方かということもわかるだろう。なるべく客観的に紛争の全体像を把握するのには、勝手のいい本だったと思った。

[shyuwaさんの感想 · 2010年5月12日]

１９９９年２刷本。