ナッジ!?: 自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム

制作 : 那須 耕介  橋本 努 
  • 勁草書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326550845

感想・レビュー・書評

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  • 電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000090729(学外からのアクセス方法:1.画面に表示される[学認アカウントをお持ちの方はこちら]をクリック→2.[所属機関の選択]で 神戸大学 を選んで、[選択]をクリック→3.情報基盤センターのID/PWでログイン)【推薦コメント:人間の行動の性質を利用し、自由・自発性を阻害せず社会を良い方向に向かわせられると政策への応用で着目されている「ナッジ」。本書は、ナッジはどのような方向に人々を向かわせるのか、本当に有効なのかなどナッジへの批判やそれに応える内容もふまえておりナッジについて深く理解できる一冊。】

  • 【所蔵館】
    総合図書館中百舌鳥

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000941200

  • うーん、こんなに斜め読みしたの初かも。
    もっと分かりやすいかと。

    ナッジをいろんな観点から捉え各教授の講義?論文を読んでる感じ…

  • 職場では総務部門のため、ゴミ出しや備品の管理などでコスト削減できないかと、職場の意識向上を考えることが多い。
    はじめにを読んだとき、いいアイデアがもらえそうな本だと期待した。
    でも、本編はどちらかというと政治哲学的な内容で、ガバメントの手段としてのナッジの解説(考察?)であった。
    ただ、今後の糧となる本であったことは間違いない。

  • 読んだら誰かに話したくなるような事例やアイデアの紹介本だと思って手にとった。
    新型コロナの接触確認アプリの普及や新しい生活様式の実践に、上からの強制ではなく「そっと後押しする」ナッジという考えが有効だと感じていたので、手法に対する批判や反発がこれだけ大きいとは知らなかった。
    特にいつでも止めていいと言いつつ、裏で誘導しようとする姿勢が姑息だと思われているとは!
    しかも、情報提供や説得では、必ずしも即効性がなく効果が限定的な感染症対策のような分野では、強制的パターナリズムのような手法が正当化されていると指摘する。

  • 東2法経図・6F開架:331A/N56n//K

  • 編者:那須耕介、橋本努
    ジャンル 経済
    ISBN 978-4-326-55084-5
    出版年月 2020年5月
    判型・ページ数 四六判・264ページ
    予価 本体2,500円+税

     「個人の自由な選択」を妨げることなく、愚行には歯止めを、賢明な行動には支援を? 肥満の解消、婚活のサポート、個人情報の保護、民主政の活性化……。世界の袋小路を切り抜ける仕掛けを示すスマートな戦略の宝庫、いま注目の「ナッジ」と「リバタリアン・パターナリズム」の光と影を、過去・現在・未来にわたって解き明かす。
    http://www.keisoshobo.co.jp/book/b510211.html


    目次
    はじめに

    ナッジ!? 強制と放任のあいだで[那須耕介]
     1 「ナッジ」、生まれる
     2 わきあがる不安と不信
     3 この本のもくろみ

    第1章 自己決定権は生き残れるか?[若松良樹]
     1 肥満が止まらない
     2 肥満の原因は何か?
     3 どのような規制手法が望ましいか?
     4 問題解決のために
     5 結局、自己決定権は生き残るのか?

    第2章 ナッジはどうして嫌われる? ナッジ批判とその乗り越え方[那須耕介]

     1 「婚活」ナッジ?
     2 ナッジの内在道徳
     3 相互ナッジの海へ 
     4 「ナッジとはなにか」から「よいナッジとはなにか」へ

    第3章 それでもアーキテクチャは自由への脅威なのか?[成原慧]
     1 アーキテクチャ観の変容:自由への脅威から自由の礎へ 
     2 自由の礎にひそむ自由への脅威
     3 ナッジの法的統制
     4 アーキテクチャと自由の二面性に向きあい続けること

    第4章 民主政は可能か? 合理性と「個人」の再設計[大屋雄裕]
     1 私は合理的か?
     2 個人と集団のあいだに
     3 個体から個人へ
     4 我々は合理的か?

    第5章 熟議をナッジする?[田村哲樹]
     1 水と油か?
     2 熟議のためのナッジ
     3 熟議のためのナッジは望ましいのか?:疑問と意義
     4 それでもナッジは「危険」か?

    第6章 カフェテリアをデザインする あなたは何派?[橋本努]
     1 生活スタイルに埋め込まれているもの
     2 どの指針が望ましいか
     3 成長論的自由主義の立場

    第7章 「リバタリアン」とはどういう意味か? リバタリアニズム論の視角からみたリバタリアン・パターナリズム[福原明雄]
     1 リバタリアニズムにとってリバタリアン・パターナリズムとは何か?
     2 リバタリアニズムの正義構想からの視線
     3 リバタリアニズムの自由論からの視線
     4 ナッジにとって自由の要点とは何か?

    第8章 自律にはナッジで十分か? パターナリズム論の視角からみたリバタリアン・パターナリズム[瀬戸山晃一]
     1 リバタリアン・パターナリズム登場以前のパターナリズム論
     2 リバタリアン・パターナリズムの登場
     3 強制的パターナリズム論
     4 強制的パターナリズムとパターナリズム規制のアーキテクチャ
     5 パターナリズム論の今後の展望:リバタリアン・パターナリズムを超えて

    もっと知りたい人のためのブックガイド

    おわりに ナッジ論の初心とこれから[那須耕介・橋本努]

    索引

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