- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326654406
作品紹介・あらすじ
〈猫〉は精霊である。人間たちはいかに猫を人間社会の外部に位置づけながら、そのイメージを構成してきたのか?社会学的「猫」の書。
猫という存在は、なぜこれほどまでに人びとの関心をひくのだろう? 招き猫、化け猫、猫島、猫聖地…近世から現代に至るまで、〈猫〉は人間社会の外部からその営みを相対化する媒介であった。本書は江戸期の猫ブームから現代のキャット・ミームまで、〈猫イメージ〉を紐解きつつ、日本社会の変動と猫たちの歴史との交差を読み解く。
感想・レビュー・書評
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/803450 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/803450
猫の日が過ぎても猫の可愛さは変わりません。
放送中の大河ドラマでも猫が話題になっていますね!
こちらの本でも平安時代の猫の暮らしについて描かれています。 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/570695 -
図書館の新刊コーナーにあったので借りてみた。ページを開いていきなりすばらしい書き出しだった。
"〈猫〉は精霊である、と思う。もののけであるといってもいいかもしれない。あるいは天使であり、悪魔であるといってもいい。〈猫〉という存在にたいしてわれわれがそう感じるのは、おそらく〈猫〉が「人間中心の世界」の外部にいるからに違いない。"
猫が日本にどう受け入れられ、愛され、恐れられたか。その変遷を数多な図版などから読み解いていく本書は、猫が好きな人には楽しい♡ -
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第1章 “猫”の誕生
第2章 江戸の“猫”―消費社会と“猫”のメディア化
第3章 養蚕神としての“猫”―農村部の発展と“子ども”の誕生
第4章 招き猫の流行
第5章 化け猫の襲来
第6章 “猫”伝説と動物信仰―猫の迷宮
第7章 都市における猫伝説の場所性
第8章 “猫聖地”の“地政学”的考察―山の道と海の道そして根の国
第9章 猫ヶ岳と根の国、猫島とニライカナイ
第10章 近代日本と“猫” -
江戸期、それまで貴人限定のペットだった猫は都市化の中で鼠駆除の「公共財」として大衆化した、とまず著者は指摘。消費社会の中でメディア、招き猫、化け猫と様々な形で扱われる。農村部では養蚕神としての扱い。また著者は、信仰対象の狐や蛇が世俗化して猫に転じた可能性も指摘。
猫伝説の土地と地政学、「根の国」との関係まで来ると牽強付会かと思わなくもないが、本書全体としては多くの猫文化が紹介されまあ楽しめた。
https://keisobi...
https://keisobiblio.com/2023/02/14/atogakitachiyomi_nekonoshakaigaku/