- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326700899
作品紹介・あらすじ
若者は高齢者に搾取されている? 賦課方式から積立方式への抜本改革が必要? 制度解説に終始したり、いたずらに世代間対立をあおる社会保障論議に意味はない。社会保障制度とは、そもそもどんな論理で設計されていて、状況にあわせ今後どのように変えていくべきか。「社会保障というシステム」の根本からわかりやすく学び、教えるための入門書。
感想・レビュー・書評
-
社会保障について聞く側なら専門用語も何となくフンフンと分かるけど、自分で一から説明する側になるのは無理、という人にオススメ。説明文の口調が軽いので苦痛なく読み進められる。結局自分も社会保障、年金制度について巷でよく批判に使われている誤った解釈程度しか理解できていなかったと痛感させられました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会
-
<blockquote> 経済学者の鈴木亘などが年金制度をはじめとするドラスティックな改革を唱えているに対し、この本はそうした改革が荒唐無稽であり、現在の日本の社会保障制度がベストからは程遠いにせよ、それなりの合理性と持続可能性を持つものだと主張しています。
口調へ結構辛辣なものがありますが、世間に流布する誤解を解いていくような形で書かれているため読みやすいと思いますし(ただ、著者が作成する図に関してはわかりにくいものもある)、やや専門的な部分については巻末の「知識補給」コーナーにまとめられています。
</blockquote> -
「闘う社会保障学者」権丈善一先生の社会保障入門。
入門とはいえ、内容はかなり高度な部分も含まれる。
面白くてためになることは間違いない一冊。 -
わかりやすい社会保障の本.アンチ権丈せんせも読まないとな.
-
マスコミの年金不信のバイアスを取っ払える人は、読んだ方が良い本です。知らなかった事が沢山書いてありました。学校の教科書に採用されいても間違っている記述が沢山あることも分かりましたし。気になる事は、能動的に情報を取りに行かないとダメだと改めて思いました。
-
とっても分かり易い。
難しい問題を適切に理解させる能力が
抜群 -
リスクと不確実性の違い等ためになることが多く書かれていた。「output is central」のところが特に勉強になった。ちょっと誤植が多いのが気になったけど,気にしないでいいくらいの良書。
-
年金が社会「保険」であることを認識させてくれる社会保障のテキスト。本書はその表装から受ける軽めの第一印象に反して、なかなか骨太な内容が記述されている。ただ、分量は決して多くなく、文字のフォントも大き目であるので数日もあれば読了することが可能であろう。それでいて、社会保障の本質に関する知見を養うことができる優れものである。
社会保障の入門書として用いるにも適しているが、本書の意図や含意を理解するには、むしろ他の概説書を一読してから紐解いた方が近道だと思う。著者が文中でも言及している経済学者ニコラス・バー氏の『福祉の経済学』を併読すると、社会保障に関する理解がさらにまるであろう。 -
社会保障、中でも年金についてかなり頭が整理できた。安易な「煽り」は避けつつ現制度の問題点をまとめた秀逸な一冊。