- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326701032
作品紹介・あらすじ
社会保障制度のなかでも特に注目の集まる医療と介護の現状をどのように把握し、未来をどのように設計すべきか。ハンディで勘所をわかりやすく説く画期的入門書として話題をよんだ第1版に「介護保険改革のその後と三党合意」「一体改革とはなんだったのか」等あらたな「知識補給」を加え構成する増補版。システムの根本から学び、教えるための入門書。
感想・レビュー・書評
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医療と介護の話と思いきや,アダム・スミスの生産的労働と非生産的労働の話から始まる。第3次産業が中心になった社会においてサービス業従事者の需要が総需要を増やす上で重要になる。日本のサービス業で医療・福祉分野は就業者数が最も伸びている分野。日本のサービス業は生産性が低いと批判されることがあるが,そうしたときの生産性は付加価値生産性。これを高めるには,医療や介護の価格を上げればいいが,医療と介護の価格である診療報酬や介護報酬は低く抑えられている。それゆえ従事者の賃金も低く抑えられることになり,総需要を増やすことが見込めない。付加価値生産性の上昇を追及するとおかしな方向に行く。そんな話で始まる。
地域医療構想や地域包括ケアなどの近年の医療・介護分野の政策動向が知れる。地域で治し支える医療が印象的。医療と介護の連携が重要になる。
ところどころに経済学の歴史の話もあって勉強になった。
社会保障のあり方は国民の正確な理解が鍵になるということを再認識した。社会保障の財源の確保、大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代の医療介護をめぐる課題、解決に向けた論点、メディア等の誤認識がわかりやすくまとめられている。医療・介護の課題を理解したい方へはおすすめの一冊。こういう考えをメディアとうが粘り強く説明すれば、人々の理解も深まるであろうと感じた。
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テレビ放送大学
財政と現代の経済社会(’19)
Public Finance and Modern Economic Society ('19)
主任講師:諸富 徹(京都大学大学院教授)
第6回 社会保障各論
-年金・医療・介護・生活保護-
ゲスト:権丈先生
1.年金
2.医療
3.介護
4.生活保護
https://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/2019/kyouyou/C/syakai/index.html -
★ 広国大の電子ブック ★
Maruzen eBook Library から利用
【リンク先】
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000052945 -
日本の民間頼みの医療体制の整備と、それが原因で統制が効かないとのこと。成田同様、私的権利の保護、確保が何よりも必要なこととなってしまう現実。
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