美の味わい

  • 勁草書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326800223

感想・レビュー・書評

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  • SNSでちょっとした流行になった「7日間ブックカバーチャレンジ」。
    趣旨は読書文化の普及に貢献するためで、好きな本の表紙を1日1冊、7日間投稿するというもの。
    外出を控えたいこの頃、なかなかの好企画で、人様の投稿も楽しみながら拝見した。
    自分が挙げた未読の書籍をまとめつつ、あわせて名著『読んでいない本について堂々と語る方法』をご紹介。

    「7日間ブックカバーチャレンジ」のルール、~好きな本かつ表紙画像だけアップ~ということを生かして、積ん読本シリーズでピックアップしてみた。つまり未だ読んでいないものを選んでみた次第。これならお手軽で、7日間毎日選び続けることができそうだったからだ。

    それに名著『読んでいない本について堂々と語る方法』にはこうある。
    「書物において大事なものは書物の外側にある。なぜならその大事なものとは書物について語る瞬間であって、書物はそのための口実ないし方便だからである。」

    つまり大事なのは本の表紙であると(笑)。他人の書いたブックカバーチャレンジを読んでいると、本は読むものではなくて、その人とその本の関わった背景や理由を楽しんでいることに他ならない。また、その人と作家の解釈という名の対話を読み取って楽しんでもいる訳でもある。だから、本は読まなくても充分楽しめる。そう言う意味でこの「7日間ブックカバーチャレンジ」の「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」というルールは秀逸だと感じた。

    ● 第3日目 『美の味わい』 エリック ロメール 著
    表紙写真は映画『ストロンボリ』のバーグマン。帯には「ヌーヴェルヴァーグの正統を疾走しつつける男の映画論」とあり、ロッセリーニ、ヒッチコック、ベルイマン、ルノワールなどの評論がぎっしり。折しも映画専門チャンネル「ザ・シネマ」が『【生誕100年】レトロスペクティブ:エリック・ロメールの特集』を今月から組んでいる。そろそろ読もうかなと思った1冊。

    ロメールと言えば、おじいちゃんが嬉々と子供や若者の恋愛映画を撮っているイメージだった。吉祥寺の古書店でこちらの本に出会い、こんな評論集を出していることに驚いた。内容は極めて真面目、自分の不案内を恥じる。

    詳細はコチラ↓
    7日間 ブックカバーチャレンジ まとめ / 『読んでない本について堂々と語る方法』 ピエール・バイヤール 著を読む
    https://jtaniguchi.com/7%e6%97%a5%e9%96%93%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%ab%e3%83%90%e3%83%bc-%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a7%e3%81%aa%e3%81%84%e6%9c%ac%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e5%a0%82%e3%80%85%e3%81%a8/

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