英語の文字・綴り・発音のしくみ

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  • 研究社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784327401641

作品紹介・あらすじ

★アルファベットの起源から現代英語の正書法まで
アルファベットの起源から、現代英語の綴りのしくみとその歴史的な成立の過程まで、英語の文字や綴りについて包括的かつ原理的に解説する。「 name のように読まない e を語末につけるのはなぜか」「 sitting と綴るのにどうして visit は visitting とは綴らないのか」「冠詞の発音が母音と子音の前で違うのはなぜか」「アルファベットの A はなぜアでなくエーと読むのか」などの疑問にも答える。英語の書記体系( writing system )について学ぶための格好の参考書。

感想・レビュー・書評

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  • おすすめ資料 第268回 (2015.1.23)
     
    英語の綴りのややこしさは何によるものか?
    書記体系の成り立ちを振り返ることで「そうだったのか」と感じることができる1冊です。

    一見複雑にみえるものの背後にはたらく原理を知ることは、必ず今後の糧になるでしょう。
    何となくわかっているつもりのことも、よりすっきりさせられますよ。

    地味ながら、眺めている内よく見えてくる不思議な装丁が、内容にぴったりです。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:831.5//O65

  • 言語の系譜、発音の学術的な体系を理解できる。
    知らない単語でもある程度意味を類推できるヒントがある。。

  •  英語の発音と綴り字が乖離しているのはなぜか、アルファベット(ラテン文字)の発達について、分綴(単語の分け方)についてなどを網羅的に解説した本。日本語の文字や音声について、また調音音声学の基本も解説されている。
     英語学の本としては異色の本ではないかと思う。音声学や発音と綴り字の関係について扱ったものは色々あるだろうが、特に分綴や文字の発達、書体について、体系的・網羅的に解説した本は、他に見たことがない。
     一見、綴り字と発音の関係の部分が主要な箇所だが、閉音節の前で短音、とか「見かけ上の開音節を作る」とか、内容語は3文字以上にする、とか、英語に習熟する過程で無意識のうちに知っていることが明示的に解説されている。一見、綴り字と発音が乖離しているように見えても、音節構造や歴史的な変遷のせいで乖離しているだけであり、実は合理的なのだということも分かる。どのような変遷があったのかということが年表形式でまとめられていたりして、面白い(p.216)。
     ただ、一通り読んで、気になった部分はマーカーしたり付箋をはったりしたが、ボリュームが多すぎて消化不良だった。折に触れて何度も見返さないと、忘れてしまう。そして語学としての英語を学びたい人が読む本でもない。英語の指導者や英語学、とりわけ英語史や音声学を専攻する人なら必ず目を通しておくべき本であると思う。(15/04/05)

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著者プロフィール

大名 力(おおな つとむ)
名古屋大学大学院人文学研究科教授。1989年、東京学芸大学修士課程修了(教育学修士)。群馬大学教養部、社会情報学部講師、名古屋大学国際開発研究科助教授、教授を経て、現職。専門は言語学・英語学。著書・論文に『言語研究のための正規表現によるコーパス検索』(単著、ひつじ書房、2012年)、「コーパス研究と学習英文法」(大津由紀雄(編著)『学習英文法を見直したい』、研究社、2012年)、『英語の文字・綴り・発音のしくみ』(単著、研究社、2014年)、「英語の文字」「英語の発音と綴りの関係」(酒井英樹・滝沢雄一・亘理陽一(編著)『小学校で英語を教えるためのミニマム・エッセンシャルズ――小学校外国語科内容論』、三省堂、2017年)、などがある。

「2021年 『英語の綴りのルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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