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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784327481636
作品紹介・あらすじ
アメリカン・ノワールの源流をたどる
出口がなく閉塞したこの世界で、不条理な運命に翻弄されてあえぐ人間を、犯罪ドラマのスタイルで描く「ノワール」――ジム・トンプスンの復活やジェイムズ・エルロイの活躍以降、文学・映画において、今日ますます切実な表現として求められているジャンルの起源と根源を、『「マルタの鷹」講義』の新鋭が究明する。
感想・レビュー・書評
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大変勉強になりました。
「ノワール」を定義することの難しさは、オットー・ペンズラー&ジェイムズ・エルロイ編の”The Best American Noir of The Century”の序文でわかっていたことですが、詳細に解説されると「なるほど……」となります。
この本の白眉は「ファム・ファタール事件簿ーーハードボイルド探偵小説の詩学」だと思いますが、これが博士論文の一節ということにある意味安心しました。
このレベルの評論を軽々と書いていたら、化け物だと思いますし、私も自信を無くしてしまうので。
ダシール・ハメット論を目当てに読んだのですが、全体的に示唆に富んだ素晴らしい評論集だと思います。
光文社古典新訳文庫の『ガラスの鍵』解説は既読でしたが、それでもエキサイティングでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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