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- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784330729169
作品紹介・あらすじ
大河ドラマをはじめ、定着してきた幕末ブーム。近年では「歴女」といった言葉も多く耳にするようになり、各地の史跡には多くの観光客が足を運んでいる。その中でも人気のスポットとなっているのが銅像。会うことのできない偉人らを銅像の姿に投影し、写真撮影を楽しむ歴史マニアも多い。
しかしその銅像が、どのような思惑を持って制作され、またその制作自体が、モデルとなった本人を含めたもう一つの歴史となっていることは、あまり知られていない。銅像文化が花開いた明治維新期の銅像建立秘話には、「人物を銅像という形で顕彰する」という本質的な問題と、様々な政治問題、さらに激動の幕末維新の背景にある矛盾が生々しく内包されており、意外な幕末維新のアナザーストーリーを見出すことができるのだ。現在、単なる観光資源となりつつある銅像の「新しい鑑賞手引き」となる一冊。