- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331059494
作品紹介・あらすじ
人生暗転の瞬間は5分だった!51歳・銀行マン、転職の軌跡。銀行業務の内幕とバラバラ崩れゆく家族関係をリンクさせ、経済小説と家庭小説の両面を堪能させてくれる。強権発動の元上司に宣戦布告する仇討ちの展開も興味満点。大手銀行をリストラされた主人公の苦悩を通して、働くことの意味を問う。
感想・レビュー・書評
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新聞の広告欄に、高田郁氏が推薦文を書いていたので、読むことにした一冊。
買おうと思っていたら、市立図書館にあり、市立図書館の素晴らしさを見直したのでした。
なんとも、企業人として生きる人には胸が痛む時あり、かといって、みはるのような専業主婦を完全に否定できるわけでもなく。
抱えるものがありながら、少しずつ気づいていく過程がよい。
でもやっぱり、人を悪く言うのはよくない!と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半沢直樹に似ているが、こちらはもうちょっとかっこよくない。著者は銀行員ではなかったのによく書けているなーという印象。
リストラされたことによる第二の人生と価値観の変化がテーマ。 -
書き出しから好みでした。
支店長の横島が下品すぎる。立派な役職があっても、これじゃぁね。企業や役職の肩書き外れたら、ただの人なんだから、威張っていられるのも今のうち。
みはるはバス旅行で見ず知らずの人相手に自慢口調。周りは「それがどーした」と思っているはず。みっともないし、一緒に連れ歩くの恥ずかしいじゃない。
さらに見栄っ張りでプライド高いし素直じゃない。夫に「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えないで、文句ばっかり。「"みはる”の振り見て、我が振り直せ」じゃないけど、ちゃんと感謝しなきゃね、謙虚にならなきゃね。 -
現実はこんなものかもしれないが、小説なので
ひねりを期待してしまった。 -
なんというのか、一部の登場人物の一言一言に気分が悪くなって困ったけれど、ひょっとしてこれが現実に近いのかと思ってみたり。最近いつのまにか爽やかな主人公に慣れていたのかも。現実にはあり得ないと思いつつもペースに巻き込まれていたかな。最終的に乾杯と言えるのはいつのときでも結果論。ともあれよかったですな。
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丸の内銀行をリストラされた森山は,
苦労の末再就職をしたもののどこか納得できず,
妻との関係もぎくしゃくする。
設定はいいと思うが,
善人と悪人がはっきりしすぎて薄っぺらい。
ストーリーは都合がよすぎる面もあるが,
先行きが明るく気持ちはいい。 -
もっとだいどんでん返しみたいのを思ってたんだけど。
普通だった。