薬の常識はウソだらけ (健康人新書)

著者 :
  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331514313

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  • 三好基晴 著「薬の常識はウソだらけ」、2009.12発行、医療薬のウソ、大衆薬のウソ、健康食品のウソ、大切な生活環境の改善の4つの章立てです。私の注目したところは次の2つです。①インフルエンザワクチンが全く効かないのは、ウィルスの変化(どんどん新しいものに変化)にワクチンがついていけないから。②サプリメントなどの健康食品は食品と名がついてるけど食品ではなく薬剤。薬だから、頭痛、めまい、不眠、食欲不振、下痢、便秘、脱毛、発疹、かゆみ、関節痛、口内炎などの副作用がある。
    三好基晴 著「薬の常識はウソだらけ」、2009.12発行。次の5点です。①薬は毒 ②医療薬のウソ:Ex血圧の基準を厳しくして健康人が病人に。減塩や薬で血圧を下げるのは細胞に必要な血液を送れなくなるので危険 ③大衆薬のウソ:Exかぜ薬(解熱剤)がかぜを長引かせている(発熱は治すための免疫力を高めるため) ④健康食品のウソ:Exサプリメントやトクホは食品ではなく薬剤、当然めまい・不眠・便秘など副作用がある ⑤大切なことは生活習慣の改善。

  • 薬は毒だという根本思想で書かれた好著だ.サプリメントに代表される健康食品の効果は眉唾だという説はよく聞いており,同意するものが多いが,本書はそれを補強するもので,非常に楽しく読めた.漢方薬を無条件に信頼している人を見かけるが,確かに薬なんだから,副作用があるのは当然で,それを弁えて使用するべきだ.


  • には必ず
    副作用
    がある、って話だ。

  • 病気をした時にお世話になる薬ですが、お医者さんから服用する量を指示される様に、その量を間違えれば逆効果を示すことがあるからだと思われます。

    薬とは一歩間違えれば毒物にもなりますが、同様に、毒物も適量であれば効果のある薬であることも予想されます。この本では三好氏が私たちがなんとなく思っている「薬に関する常識」について適切なアドバイスを与えてくれています。

    一番衝撃的だったのは、ワクチンを接種する人が減っても(1995年から1999年)長い期間(1990~2005年)で見ればあまり変わらないという事実(p27)でした。

    また、それと同程度に驚いたのは、活性炭入りの浄水器では塩素が除去されるのではなく、塩酸になるだけという事実(p196)でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・薬の効果に男女差があるにもかかわらず、薬開発の臨床試験は成人男性を対象としてきた(p18)

    ・インフルエンザの感染予防のためにワクチン予防接種は有効ではない、ワクチンはのどや鼻の免疫に投与するのではなく、皮下注射により血液中にのみ抗体をつくるため(p22)

    ・インフルエンザで発病して治癒すれば、その後はウイルスが多少変異してもインフルエンザにはかかりにくくなる(p23)

    ・ワクチンを接種する人が増えても患者数は減らない、減っても患者数はあまり変わらない(p25、27)

    ・文部科学省は、新型インフルエンザの検査は指導していない(p33)

    ・ワクチンには、ウィルス抗原の有効成分以外に、安定剤としてのホルマリン、緩衝材としての燐酸水素ナトリウム水和物など、分散剤などが配合されている(p33)

    ・スペイン風邪が流行したときに、アスピリン等の解熱剤をいっさい使っていなければ死者は減っていた可能性がある(p37)

    ・アレルギーの人は、癌や心臓病等の成人病になりにくいと言われている、いろんな病気を抑えて続けていると癌になる(p45)

    ・正常な細胞は1個の細胞が2個に細胞分裂した場合、1個は身体の機能を維持するために使われて、一定期間したら死滅、もう1つの細胞は細胞分裂に使われる(p53)

    ・身体の中の正常な細胞が、発がん性物質等により、がん化してがん細胞になる(p54)

    ・HDL(善玉)コレステロールも、LDL(悪玉)コレステロールも、それぞれ大切な働きをしている(善玉:細胞内のコレステロールを肝臓へ運搬、悪玉:肝臓のものを細胞へ)ので両方共重要(p65)

    ・人間の身体は60兆もの細胞で作られているが、身体の中や表面に有益な細胞は100兆個も生存している(p75)

    ・糖尿病の治療で最も効果的なのは、和食中心で、ご飯をしっかり食べて間食をしない、甘いものは食後のみ、さらには運動(歩く)が重要(p79)

    ・解熱剤は、風邪にたいして効果が無いばかりか、長引かせる、自然治癒力を妨げるため(p101)

    ・骨折と骨粗しょう症と、カルシウム摂取量は関係がない、1946年には日本仁は現在の半分しかカルシウムを接種していなくても骨は丈夫、運動量がポイント(p111)

    ・トマトを例にとった場合、栄養学的に解明されているものを合計しても100%にならない、名前もなく機能もわからない未知の栄養成分が数百種類に及ぶ(p140)

    ・化学調味料やビタミン剤は、ほとんどが細菌による微生物発酵法でつくられる、発酵法とは細菌に紫外線をあてて突然変異させて、目的物を多くつくる能力をもつ細菌を人工的に作り出して、それに原料(エサ)として作らせる(p170)

    ・末期がんの患者さんでも、無農薬、無肥料の自然栽培の米は食べることができた(p176)

    ・自然栽培の農産物や天然菌の発酵食品を販売している店として、「ナチュラル・ハーモニー」がある(p184)

    ・活性炭入りの浄水器に水道水を通すと、カルキ臭はなくなるが、実際には塩素が塩酸に変化するのみ、塩素が除去されたわけではない(p196)

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